2019年 プレスリリース

News Release

茨木市とのAI利活用に関する「庁内職員向けAIチャットボット」の実証実験の開始について

2019年5月13日

株式会社オプテージ

株式会社オプテージ(以下オプテージ、代表取締役社長:荒木 誠/本社:大阪市中央区)と茨木市(市長:福岡 洋一/茨木市駅前三丁目8-13)は、AI利活用に関する「庁内職員向けAIチャットボット」の実証実験を2019年5月13日(月)より開始いたします。

◆背景

茨木市では、2017年度に「次なる茨木のためのICTビジョン」を策定し、「デジタル・ガバメントによる行政サービス改革」、「データ流通と利活用による超スマート社会の実現」、「さらなるICT化による行政経営改革」、「マネジメントの充実によるICT戦略のスパイラルアップ」の4つの視点によるイノベーションに取り組まれています。また、市民サービスの質的向上や業務の生産性向上および働き方改革を支援するAIやRPA等のICT活用の検討を進められています。

オプテージは自治体や企業向けにICTガバナンス強化支援、戦略策定から推進・評価支援、情報セキュリティアドバイザーなど、ICTプロセス全般にわたっての支援を行っています。その中で、AIやビッグデータ等の新技術を活用したソリューション開発を進めており、今回、茨木市の取り組みと方向性が一致したため、AI利活用に関する実証実験を共同で実施することといたしました。

この実証実験は、「スモール実施による投資の効率化」、「客観的な効果の提示」、「職員のAIに対するきっかけづくり」、「次の展開につなげる礎づくり」を目的として進めるものです。

オプテージはこれまで自社で運用・蓄積してきたコンタクトセンターでのノウハウや自治体・企業に対する豊富なコンサルティングノウハウを生かし、本実証実験導入に係る全般的なコーディネート、ソリューションパッケージの開発および結果評価の支援を行ってまいります。

◆実証実験の概要

今回の実証実験は、ディープラーニング※のしくみを用いた茨木市庁内職員向けAIチャットボットの試行運用を行います。市役所の部署は多く、また、担当する業務も多岐にわたります。市民はもちろんのこと、職員でさえも、相談や確認をしたい内容がどの部署の管轄かわかりづらい場合があるため、今回庁内職員向けにAIチャットボットを導入することで適切な担当部署へのスムーズな案内を支援し、市民の待ち時間削減や誤った部署への案内防止を図ることを目指します。

※:ディープラーニングとは、ニューラルネットワーク(機械学習におけるアルゴリズムの1つ)を用いた機械学習における技術の1つ。

◆採用するAIチャットボットの特長について

実証実験で導入するAIチャットボットのプラットフォームには、株式会社エーアイスクエアの「QuickQA」を採用します。「QuickQA」は、ディープラーニング型で、少ない学習データでも言葉のゆらぎを吸収し質問内容から適切な回答を推論するチャットボットです。これは、キーワードのヒット率などで回答候補を提示するものとは異なるものです。

◆スケジュール

・2019年5月13日~6月28日 実証実験の実施
・2019年7月~9月 実証実験結果評価や今後の展開検討の支援

◆今後の展開について

今回の実証実験の結果評価を支援するとともに、ノウハウの蓄積による最適解の導出、感覚的な情報による特長の導出、将来予測等、さまざまなAIの活用分野における実験や、その他新技術による実験等も支援してまいります。

また、オプテージでは今後も自治体や企業向けにAI等の新技術を活用したソリューション開発を進め、ICTプロセス全般にわたって支援していくとともに、これら一連の取り組みやノウハウを蓄積し、他の自治体・企業への展開につなげてまいります。

以 上