極端な話、便利でさえあれば、何でも良いと思います。それこそ、いわゆるスマートフォンをサーバとして使う時代が来ても、まったく不思議ではありません。ユーザーは余計なことを何も考えなくて良い、これがクラウドの一番のメリットでしょう。逆にいえば、そこまでのサービスレベルを確保するためには、安心して使える高速回線が必要なわけです。ケイ・オプティコムさんとは創業以来の付き合いで、時にトラブルも起こりましたが、そんなときの真摯で的確な対応が強く印象に残っています。これが信頼関係の礎ですね。世の中のクラウド化を共に支える事業者として、お互いwin-winの関係を強化していきたいと思います。
カゴヤ・ジャパン株式会社 様
先進のデータセンタービジネスを支える特別仕様の『インターネットハイグレード』
- 課題
- 顧客満足度向上 / BCP対策
- 業種
- 情報
- 従業員規模
- 100名以下
- 導入サービス
- インターネットハイグレード / イーサネットVPN / データセンターサービス
まだインターネットが一般に普及する前から、レンタルサーバビジネスを手がけてきたカゴヤ・ジャパン。2006年、より充実した顧客サービスを目指して、自前のデータセンターを設立した。止まらないネットワークを実現したのは、特別仕様の『インターネットハイグレード』だ。
サービス導入レポート
インターネット創成期から際立った戦略で成長
カゴヤ・ジャパンが、インターネット事業を始めたのは1998年のこと。「立ち上げ当初は、地域プロバイダーを手がけていました」と、代表取締役社長の北川貞大氏。当初のユーザー数は15人。そこから急成長を遂げる。その原動力は、秀逸な差別化戦略だ。
当時、他社のレンタルサーバの容量はせいぜい5MBぐらいまで。ところが北川氏は、一気に100MBものレンタル容量を打ち出した。圧倒的な大容量のおかげで、比較検索サイトなどでダントツの1位となる。カゴヤ・ジャパンは、京都の地域プロバイダーから一気に全国区へと駆け上がったのだ。
以後数年間、順調な成長を続ける。そしてさらなる飛躍を目指して北川氏は、思い切った経営判断を下す。自前でのデータセンター設立である。「他社のデータセンターを借りている限り、データセンターのコストは変動費です。自前ならデータセンターが資産になる上、そのコストは固定費。損益分岐点を超える売上を確保できれば、財務上のメリットも極めて大きい」というのが、決断の理由だ。
素材からこだわる「京都人気質」で作り上げたデータセンター
カゴヤ・ジャパンは創業以来、高い顧客満足度を成長の糧としてきた。その最大の要因は、レンタルサーバの品質の高さにある。「自社データセンターなら、一層の差別化が可能です。24時間体制でスタッフを常駐させ、顧客からの突発的なリクエストにもリアルタイムに対応する。サービスのクオリティーを高めるためにも、データセンターを持つべきと考えました。これは素材にこだわる京都人気質のなせる業かもしれません」と、北川氏。
完璧なまでのクオリティーは、顧客から高い評価を得た。
設立当初のフロアはすぐに埋まり、直ちにワンフロアが増設された。顧客は首都圏に多く、企業が自社内のプライベートクラウド用サーバを設置したり、関東圏のデータセンター各社がバックアップ用に使用したりしている。高い信頼性の求められる用途自体が、トップクオリティーの証である。
カゴヤ・ジャパン自身も今後は、クラウド化の支援サービスに力を入れる。そのためには大容量かつ高速のネットワークが絶対に必要。「新サービス・クラウドブースター※をお使いいただくためには、最低でも100Mbpsクラスの回線を確保したいですね」と語るのは、技術部R&D課課長の夘余野博之氏。データセンターにあるサーバは、顧客ビジネスの中枢機関である。そのサーバと、遠方にいる顧客を結ぶインターネット回線に求められる絶対条件は「止まらない」ことだ。
(※)クラウドブースター
カゴヤ・ジャパンの新サービス『クラウドブースター』は、日本初の画期的なクラウドサービスである。このサービスは、顧客の利用状況に応じて、アクセスのピーク時に限り自動的にサーバの台数を拡張し、負荷分散を行う。これにより一時的にアクセスが集中しても、サイトのレスポンスを維持することができる。アクセスが落ち着き、ベースとなる専用サーバで対応可能な状態に戻れば、追加されたブースター用サーバは自動的に切り離されるので無駄なコストは発生しない。必要に応じて拡張できるので、レンタルサーバを借りる際の容量設定をピーク時に合わせる必要がない。
異局異ルート2回線特別仕様の『インターネットハイグレード』
止まらないネットワークを実現するために、ケイ・オプティコムが提案したのは、特別仕様の『インターネットハイグレード』だ。通常のエリア局内回線に加えて、もう一回線敷設工事を行い、別のエリア局への経路を構築する。これなら仮に京都エリア内のネットワークが止まっても、瞬時に回線を切り替えて別ルートを確保できる。
「『インターネットハイグレード』自体が、グレードの高い回線です。これを二重化し、完全冗長構成としているので、ネットワークが止まることはまずありません」と、ケイ・オプティコム法人・公共事業推進本部の村尾智広は、万全の設備構成を強調する。
『インターネットハイグレード』は、SLA(サービス品質保証制度)で稼働率99.99%を保証するハイエンドな回線である。これを完全冗長化したカゴヤ・ジャパンのためのスペシャル回線は、まさに企業活動の命綱だ。
ネットワーク構成
お客さまプロフィール
- カゴヤ・ジャパン株式会社
- 京都市中京区三条通烏丸西入御倉町85-1 烏丸ビル8F
- TEL:075-252-9355(代表)
- https://kagoya.jp/corporate/
カゴヤ・ジャパン株式会社の原点は、1926年に創業された茶摘籠の販売店にさかのぼる。以降、1983年に設立されたLPガス供給事業を手がける株式会社カゴヤガスを前身とし、1998年から一部門としてISPサービスをスタートした。以後、徐々に業態転換を図り、2002年にはカゴヤ・ジャパン株式会社に社名を変更、2006年からデータセンター運営事業を開始している。
- お客さまの声
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インターネットを、空気のような存在にするために
カゴヤ・ジャパン株式会社
代表取締役社長
北川 貞大氏
サービス名、会社名等は、各社の商標または登録商標です。
掲載内容は2010年9月時点のものです。
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