今回ケイ・オプティコムさんのクラウドサービスを採用させていただいた要因は、営業担当者さんの熱心さです。無理なお願いがあったにも関わらず、社内で粘り強く調整をいただき、当社の要望にあったものをご提供していただけたのだと推察します。ここまでの対応に関しては100点満点で98点です。クラウドサービスでのサポートは、我々にとって非常に心強く、同じ大阪に本社を置く企業として、必要なときはすぐに顔を合わせて話をできることも安心感につながっています。今後は世界展開を目指す『スカウター』。北米に開設されたというデータセンターにも大きく期待しています。
ミズノ株式会社 様
まず日本で、そして海外へ。スケールの大きな事業を支える盤石のサポート
- 課題
- 業務効率化 / 顧客満足度向上
- 業種
- 製造
- 従業員規模
- 1,001名以上
- 導入サービス
- ニフクラ for OPTAGE
サービス導入レポート
センシング技術のノウハウを生かしたIoT事業
『ミズノ』は、世界中のスポーツファンから愛されるトップブランドであり、その取り扱いアイテムはスポーツ用品全般に及ぶ。
「スポーツの世界でも、最近は”IoT”(Internet of Things=モノのインターネット)の利用が言われています。そこにミズノが得意とするセンシング技術を活用すると何ができるのか。従来とは異なるカテゴリーの製品・サービスとして現在開発に取り組んでいるのが、ランニング時の装着を想定したアイウエア装着型ウエアラブルデバイス『スカウター』です」と、渡辺氏は新規事業の概要を語る。
ランニング中のデータをインタラクティブにやり取りする
『スカウター』の特長は3つある。まずは抜群のフィット感を持つこと。ミズノのノウハウをフル活用し専門メーカーと共同開発したフレームは、最高の掛け心地を誇る。次に、有機ELディスプレーを採用したこと。ソニーが開発したデバイスは、輝度やコントラストに優れるほか、軽量、省電力などの特性を備えている。最後の重要なポイントが、通信機能を備えることだ。
「ランナーの情報をリアルタイムに収集し、その結果を解析して直ちに提供する。あるいはランナー同士で情報を共有したり、メッセージをやり取りする。将来的にはビッグデータ解析も視野に入れているので、このシステムにデータサーバは欠かせません。企画段階では、世界最大のスケールを持つ、米国企業のクラウドサービスを採用することがほぼ決まっていました」と、当初の状況を渡辺氏が明かしてくれた。
開発時に求められたコスト+αの要素
『スカウター』の発売時期は、2016年秋が目標となっている。ミズノ社としては期待の新事業である。事業展開にあたって懸念されるのが、サーバコストだ。
「売れれば売れるほどコストが膨張していくのでは収益に影響するため、コスト面は十分に考慮しておく必要があります。当初検討していたクラウドを利用した場合、全てを自分たちで処理しなければならず、大きな負担がかかります。社内に情報システム部門はありますが、新事業のサーバ管理まではしてくれない。そんな時に出会ったのが、『クラウドサポートサービス』のある『ニフクラ for OPTAGE』だったのです。サポートはオプションですが、24時間365日確実に対応してくれるので安心。社内で人件費を掛けることに比べれば、コストパフォーマンスの高さは明らかです」と、ほぼ決まりかけていたクラウドサービスを変更した理由を渡辺氏は語る。
サーバ確定が2015年9月初旬、実証テストが行われた大阪マラソンは10月末に開催された。異例なほど短期間でのシステム構築であったが、アプリケーションを構築するプロセスでは、開発担当とケイ・オプティコムのSEとの間でかなり密接なやり取りが交わされ、その甲斐あって無事に大阪マラソン当日を迎えることが出来た。
海外市場を見据えたグローバル展開へ
大阪マラソンでは4人のランナーが『スカウター』を装着して試走したが、事前にテストを重ねていたこともあり、サーバ関連では通信も含めてトラブルは無かった。実証テストが順調に行われたおかげで、明らかになった新たな課題を渡辺氏は次のようにまとめる。
「どんな情報を、どのように見せるのか。情報量、見せるタイミングや頻度などが、デバイスの使い心地を高めるカギであり、今後のブラッシュアップの重要ポイントです」と、渡辺氏。
『スカウター』は、2016年秋のマラソンシーズンにまず日本で発売され、その次の展開として、ランナー人口の多い欧米市場が既に視野に入っている。
「世界中のランナーが、これを装着して走る。”家電の歴史に残る商品”を作ることが、我々開発部隊の合言葉です。『スカウター』が全世界に広まった時にも、ケイ・オプティコムさんと一緒に取り組めることになれば素晴らしいですね」と、語る渡辺氏。
『ニフクラ for OPTAGE』は、北米でもデータセンターを既に開設済み。グローバルに展開する事業のバックボーンとして、期待に十分に応えるインフラである。
お客さまプロフィール
- ミズノ株式会社
- 大阪市住之江区南港北1-12-35
- TEL:06-6614-8000
- https://www.mizuno.jp/
1906年の創業以来、総合スポーツ用品メーカーとして国内外から高い評価を得ている。幅広い競技・種目をカバーしており、近年では健康やライフスタイルの領域まで事業を拡大。スポーツ振興にも力を注いでおり、さまざまなスポーツイベントやマラソン大会等に協力している。
- お客さまの声
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まず日本で、そして海外へ。スケールの大きな事業を支える盤石のサポート
ミズノ株式会社
研究開発部 要素技術研究開発課 研究員
渡辺 良信氏
サービス名、会社名等は、各社の商標または登録商標です。
掲載内容は2016年2月時点のものです。
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