関西電力送配電株式会社 様
問い合わせ受付体制強化を目的に、停電情報自動応答システムをAWS上に構築。コンタクトセンターへの問い合わせ集中を回避し、いつでもつながる環境を実現。
- 課題
- コンタクトセンターの高度化、業務効率化
- 業種
- 一般送配電事業
- 従業員規模
- 1,001名以上
- 導入サービス
- アプリケーション開発、コンタクトソリューション、AWS
サービス導入レポート
背景
2018年の台風21号では、近畿地方において広範囲かつ長期間にわたる停電が発生。同社の前身である関西電力ではコンタクトセンターへの問い合わせが受付能力を超え、長時間に渡り電話がつながりにくい状態に。これを受け、問い合わせ受付機能の強化を目的として、音声認識AIを活用した「停電情報自動応答システム」の導入を検討することとなった。
課題
- これまではお客さまからの問い合わせに対し、お客さま住所のヒアリング、当該地域における停電情報の確認、そして確認結果の案内までをオペレーター1人で実施しており、応対に時間がかかっていた。
- 大規模停電時には、コンタクトセンターの受付能力を超える問い合わせが発生し、お客さまからの電話がつながりにくい状態となっていた。
このままでは、大規模停電時のオペレーターの負荷の増大と、コンタクトセンターにつながりにくい状況による顧客満足度の低下が懸念されていた。
オプテージを選定した理由
豊富な開発・運用実績に基づく信頼感があること、システム化対象となる業務知識を保有していること、さらに、今回の要件で必須となるグループ会社間連携についても豊富な実績があることから、短納期でのアプリケーション開発が可能と判断、選定に至った。
AWSを選定した理由
オプテージでは、システム基盤の選定にあたっては、平常時と災害時の問い合わせ数の増減幅が大きいことから、システムの伸縮性が高いクラウドサービスの活用を検討。中でも、多くの企業や組織で利用されているAWSは、参考情報や技術力の高いエンジニアも多く、お客さまが期待する短期間での開発が実現できるという理由でAWSを選定。
また、アプリケーション実行基盤は、リソースの最適配置の自動化を可能とするサーバーレス構成とし、問い合わせ数にあわせた最適なコストで問い合わせのピークにも対応が可能な構成とした。
成果
問い合わせの一次受付として本システムを利用することで、コールセンターへの問い合わせ数の削減に成功。その結果、コンタクトセンターにつながりにくい状況が改善された。大規模停電時の問い合わせの増大が予測される事態においても、オペレーターの負荷の抑制といつでもつながる環境を実現。お客さま満足度の向上への期待も高まっている。
オプテージのクラウドビジネスへの取り組み
テレワークの普及やBCP対策、DXの推進など、ビジネス環境が大きく変化する中、OPTAGEはお客さまの課題に寄り添ったサービスをタイムリーに提供するため、パブリッククラウドの活用を積極的に推進している。
お客さまプロフィール
- 関西電力送配電株式会社
- 大阪市北区中之島3丁目6番16号
- https://www.kansai-td.co.jp/
2020年4月に関西電力株式会社から一般送配電事業を承継し「関西電力送配電株式会社」が誕生。
人々の生活や産業の基盤を支える電力を、安全に、安定的に、低廉な価格でお届けし続けるという従来からの使命をもとに、デジタル技術の積極的な活用や新規事業へのチャレンジなど果敢に取り組んでいる。
サービス名、会社名等は、各社の商標または登録商標です。
掲載内容は2022年4月時点のものです。
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