導入サービス
電子カルテシステム
Raporte Lian
(ラポルテ リアン)
オフィスeo光ネット
課題
業務効率化
業種
医療
従業員規模
101名~500名
医療福祉センターきずな 事務管理部 道端富美子氏と事務管理部 馬場昌子氏と事務局長 筧一義氏と事務管理部 課長 来住政典氏

左から ●医療福祉センターきずな 事務管理部 道端富美子氏 ●事務管理部 馬場昌子氏 ●事務局長 筧一義氏 ●事務管理部 課長 来住政典氏

入所者の生涯サポート業務を効率化
重症心身障害児施設向け電子カルテ
『Raporte Lian(ラポルテ リアン)』

医療福祉センターきずなは、2022年7月に重症心身障害児施設向け電子カルテ『Raporte Lian(ラポルテ リアン)』をオプテージから導入しました。たまり続ける紙カルテのデータ化によりカルテの保管スペース問題を解消し、データ検索や他システムとの連携などにより業務の大幅な効率化も実現しています。システム移行に際して病院スタッフの負担はまったくなく、移行初日からスムーズに稼働。システム導入により情報共有が進み、業務効率も向上しています。

課題 導入サービス 導入効果

膨大な紙カルテの電子カルテ移行と
蓄積データの有効活用

重度心身障害児施設向け
電子カルテシステム
Raporte Lian(ラポルテ リアン)

職員に負荷をかけず移行、
他システムとも連携し業務を効率化

導入レポート

重心施設特有の紙カルテ蓄積問題

 医療福祉センターきずなは、重度の知的障害と肢体不自由を併せ持つ重症心身障害児(者)に支援を提供する施設です。医療法上の病院であり、かつ児童福祉法上の児童福祉施設としての業務を担っています。業務では紙カルテを使っていたため、業務の効率化とその保管が早急に対処すべき課題となっていました。

 「国ではICT化が推進されています。また、カルテの保管期間は医療法では5年ですが、入所者を生涯にわたって支援し続ける当センターでは、医師の判断により基本的に廃棄していません。そのため開設以来の18年間、入所者の全カルテが保管され続けていて、文書庫のスペースがなくなりつつあったのです」と、事務局長の筧一義氏は問題点を説明します。

 蓄積されているカルテが膨大な数となるため、必要な記録を見つけ出すにもかなりな時間がかかります。また日々の勤務終了後の記録も手書きのため手間がかかる。電子化を進める国の動きや、紙カルテに馴染みがない看護師の入職が増えてきていることもあり、電子カルテの導入は喫緊の課題となっていました。

医療福祉センターきずなの写真

重症心身障害児(者)に包括的な支援を提供する「医療福祉センターきずな」

システム選択の基準は操作性・機能性・柔軟性・拡張性

 「きずな」を運営する社会福祉法人養徳会では、以前から「医療福祉センターのぎく」も運営しており、そこでは数年前から電子カルテが導入されていました。同一法人であれば基本的には同じシステムを導入するところですが、筧氏は「新たに入れるのだから、使い勝手が良く機能が充実した新しいシステムにしたいと内部で声が上がったのです」と、語ります。

 そこで新たにオプテージを含む3社のシステムを、スタッフが実際に操作して評価する機会が設けられました。その結果、オプテージが圧倒的な高評価を得ました。

 「評価基準とした操作性・機能性、柔軟性・拡張性の良さはもちろんですが、オプテージさんは担当者の対応も際立っていました。こちらからのさまざまな要望に対して、その場で直ちに具体的な提案を返してくれます。これなら安心して任せられると、スタッフ一同強く感じました」と、プレゼン時の印象を事務管理部の馬場昌子氏は振り返ります。

移行から稼働まで、導入時の負担を最小限に抑える

 契約からシステム稼働まで約5カ月、この間にオプテージサイドで注力したのは紙からデータへのスムーズな移行です。既存の書面を基にしたデータの基本的な入力フォーマット作成はもとより、データ入力までをオプテージが請け負っています。

 「電子カルテ導入については、他の施設からも色々と話を聞いていました。どこも同じように苦労したと話していたのが、データ移行にかかる手間です。ところがオプテージさんの場合、データ入力まで対応してもらえたので、こちらの手間はほとんどかかりませんでした。看護部長もまったく混乱なく導入できて驚いたと話していたほどです」と、語るのは事務管理部の道端富美子氏です。

 重心施設用に開発されたシステムとはいえ、実際の運用となると各施設の実態に合わせたきめ細かな調整が必要です。そのためオプテージではプログラミングの早い段階でカスタマイズ対応を済ませた後に、使い方の研修も徹底するなどきめ細かくサポートしています。

打ち合わせの写真

写真右から、医療福祉センターきずなの道端富美子氏、馬場昌子氏、来住政典氏、筧一義氏と打ち合わせをするオプテージ大前、光野

システム連携もスムーズに業務効率化を実現

 馬場氏が「知らないうちに動いていた」と語るほどスムーズに移行したシステムは、同時期に刷新された医事会計システムとも連携しています。

 「診療報酬については、令和6年度から要件化されたデータ提出加算に必要なDPCデータの提出までサポートしてもらえて、非常に助かっています。看護師たちも活動記録を手書きしていたときは毎日残業していましたが、それも不要になりました」と、筧氏は導入の成果を評価してくれます。

 システム稼働後もオプテージ担当が毎月1回、定期的に訪問してカスタマイズ要望に対応しています。重心施設向けの「Raporte Lian(ラポルテ リアン)」には300種類程度の専用フォーマットが用意されていますが、実際に運用を始めると、施設ごとに微妙に異なる要望が必ず出てきます。それぞれにきめ細かく対応するオプテージの姿勢を道端氏は「なんでも気軽に相談できるのに加えて、必ず対応して結果を出してもらえるのがありがたいです」と、評価してくれました。

電子カルテを使用する画像

医療スタッフの業務を効率化する電子カルテ

お客さまの声

事前テストでの圧倒的な
高評価を導入後に再確認

すでに別の施設で電子カルテを導入していた経緯もあり、医師間での連携なども踏まえて、同一システムが当初の候補となっていましたが、その医師からの要望により、改めて比較検討した結果「Raporte Lian(ラポルテ リアン)」導入に到りました。実際に使い始めると、その使い勝手は非常に良いと好評です。加えてオプテージご担当の対応が、常に「私たちにとってより良いものを」という発想でとても助かっています。ほかの重心施設からも羨ましがられていますが、これからもスマホを活用した遠隔操作や話題の生成AIの活用などさらなるバージョンアップを期待しています。また、他の施設での導入事例を踏まえた改善提案なども期待しています。

田口 和裕氏の写真

医療福祉センターきずな 院長田口 和裕氏

ネットワーク構成

【ネットワーク構成図-社会福祉法人養徳会 医療福祉センターきずな様】入所者の生涯サポート業務を効率化

[住所] 〒675-2456 兵庫県加西市若井町字猪野83番31
[URL] https://www.youtokukai.or.jp/kizuna/
[開設] 2007年4月

医療福祉センターきずなは兵庫県加西市にあり、重症心身障害児(者)のための包括的な支援を提供しています。入所定員は80名で、超重症児・準超重症児(者)が大半の第1療育棟(40床)と、それ以外の重症心身障害児(者)用の第2療育棟(40床)があります。これに対して看護職と福祉職、それぞれ50人程度、合計約100名のスタッフにより24時間体制の医療・看護サービス、個別およびグループによるリハビリテーションのほか、多様な生活支援活動などが提供されています。施設内では季節に応じたイベントや行事なども開催され、利用者が楽しみながら日々の生活を送れるようサポートしています。また地域社会との絆を重視し、利用者やそのご家族が豊かな生活を送るための支援にも力を入れています。

サービス名、会社名等は、各社の商標または登録商標です。掲載内容は2025年1月時点のものです。

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