- 公開日:2023年08月30日
パブリッククラウドとプライベートクラウドの違いを解説!おすすめサービスも紹介
クラウドサービスには「パブリッククラウド」と「プライベートクラウド」の2タイプがあり、それぞれ特長やメリット・デメリットが異なります。一概にどちらがよいとは言い切れないため、2タイプの違いを理解したうえで自社に合うクラウドサービスを選ぶことが重要です。
そこで本記事では、パブリッククラウドとプライベートクラウドの違いを解説します。おすすめのクラウドサービスも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
パブリッククラウドとプライベートクラウドの違い
クラウドサービスには、パブリッククラウドとプライベートクラウドの2タイプの提供形態があります。パブリッククラウドとはクラウド環境を共有するサービスを指し、プライベートクラウドとは自社専用のクラウド環境を構築できるサービスのことです。
パブリッククラウドとプライベートクラウドの大きな違いは、「他のユーザーとクラウド環境を共有するか否か」という点にあります。また、導入スピードや導入・運用コスト、カスタマイズ性にも違いがあるので、それぞれ詳しく見ていきましょう。
パブリッククラウドの特長
パブリッククラウドとは、他のユーザーとクラウド環境を共有して使用するクラウドサービスを指します。
パブリッククラウドは専用のサーバおよびインターネット回線を調達する必要がなく、手軽に導入できます。
パブリッククラウドのメリット
ここでは、パブリッククラウドのメリットをご紹介します。自社が求める条件をクリアしているかどうかを確認してみましょう。
すぐに導入できる
パブリッククラウドの最大のメリットは、スピーディに利用を開始できることです。通信回線の契約やハードウエアの調達が不要になるので、すぐに導入できます。
コストを抑えられる
パブリッククラウドを導入する際、専用のサーバおよびインターネット回線、周辺機器を購入する必要はありません。さらにシステムの構築やOSのアップデートなど、導入から運用までをクラウド事業者に任せられるので、導入・運用にかかるコストを抑えることが可能です。
パブリッククラウドの費用は定額料金やデータ容量に応じて設定された料金だけなので、コスト面を重視される場合におすすめです。
パブリッククラウドのデメリット
続いて、パブリッククラウドのデメリットをご紹介します。パブリッククラウドの導入を検討している場合は、導入前に確認しておきましょう。
トラブル時に自社で対処できない
パブリッククラウドは、クラウド事業者が提供するサービスやその環境に依存しています。そのため、障害などの予期せぬトラブルが発生した場合には自社で対処できず、クラウド事業者からの復旧連絡を待つことになります。
ただし、これはパブリッククラウドに限った話ではなく、プライベートクラウドのホスティング型に関しても同様です。
セキュリティポリシーへ対応しづらい
比較的自由にカスタマイズできるプライベートクラウドとは異なり、パブリッククラウドでのカスタマイズは、クラウド事業者が提供するサービスの範囲内に限られます。そのため、自社のセキュリティポリシーによっては対応しづらく、独自のセキュリティ要件に沿って構築したい場合はプライベートクラウドの方が適切でしょう。
プライベートクラウドの特長
プライベートクラウドとは、ユーザーがクラウド環境を専有して使用するクラウドサービスのことです。自社専用のクラウド環境を構築できるので、カスタマイズ性の高さを重視する企業に向いています。
プライベートクラウドには「ホスティング型」と「オンプレミス型」の2タイプがあります。ホスティング型とはクラウド事業者が提供する機器を利用する方法で、オンプレミス型とは必要な機器やサーバ類を自社で用意する方法です。
カスタマイズ性を重視するものの導入・運用の手間を省きたい方にはホスティング型、より自由にカスタマイズできるクラウドサービスを求める方にはオンプレミス型をおすすめします。
プライベートクラウドのメリット
ここからは、プライベートクラウドのメリットを見ていきましょう。プライベートクラウドには、以下のようなメリットがります。
カスタマイズ性に優れている
プライベートクラウドの大きなメリットは、クラウド環境を自由に設計・変更できることです。特にオンプレミス型はカスタマイズの自由度が高く、求める要件を盛り込んだ独自のシステムを実現できます。
高いセキュリティ環境を構築できる
プライベートクラウドは環境を専有できることから、自社が望むセキュアな環境を構築できます。そのため、より安心感のあるセキュリティ環境を求める企業には、プライベートクラウドが適しているでしょう。
プライベートクラウドのデメリット
次は、パブリッククラウドと比較したプライベートクラウドのデメリットを見ていきましょう。導入・運用前にメリットだけでなく、デメリットも確認しておくことで導入後のトラブルを防止できます。
導入に時間がかかる
プライベートクラウドは、パブリッククラウドに比べ導入までに時間がかかります。特にオンプレミス型の場合は社内やデータセンター(DC)へのサーバ設置や周辺機器の準備を含めると、ある程度の導入期間が必要になるでしょう。
導入・運用コストが高額になりがち
特に、オンプレミス型では、サーバや周辺機器を自社で調達・保有するため、導入時の初期費用や運用コストが高額になりがちです。
パブリッククラウドとプライベートクラウドの比較
ここからはパブリッククラウドとプライベートクラウドの違いについて、表を見ながら確認してみましょう。特長やメリット・デメリットを考慮し、自社に合ったクラウドサービスを選ぶことが重要です。
パブリッククラウドは、インターネットに公開するWebサイトなど、導入スピードやスケーラビリティが求められるようなシステムに向いています。
プライベートクラウドは、セキュリティ要件を柔軟に設定できるので、重要なデータを取り扱うシステムや基幹システムなどの社内システムに向いています。
自社のシステムに合ったクラウドサービスを選ぼう
パブリッククラウドとプライベートクラウドの大きな違いは、「クラウド環境を共有するか専有するか」という点にあります。他のユーザーとクラウド環境を共有するパブリッククラウドは、比較的リーズナブルな価格で手軽に導入できるものの、カスタマイズ性やセキュリティ面においては満足できない方もいるでしょう。ユーザーがクラウド環境を専有するプライベートクラウドは、カスタマイズ性の高さにおいては優れていますが、導入に時間がかかるうえに導入・運用コストが高額になりがちです。
このようにパブリッククラウドとプライベートクラウドにはそれぞれメリット・デメリットがあるので、一通り確認してから自社のシステムに合うクラウドサービスを導入するのがベストでしょう。
おすすめのクラウドサービス
パブリッククラウドとプライベートクラウドには複数のサービスがあり、特長や料金はさまざまです。
ここでは、オプテージが特におすすめしたいクラウドサービスをご紹介します。
ユーティリティ クラウド
オプテージが提供するユーティリティ クラウドは最大10Gbpsの広帯域インターネット回線で接続されているので、リモートアクセス時のパフォーマンスも安心です。データ転送料金には定額制を採用。追加費用を気にする必要はありません。
また、サービス基盤は日本国内の当社データセンターにあり、UTMやウイルス対策などさまざまなセキュリティサービスもご用意。セキュリティも安心のクラウドサービスです。
AWS for OPTAGE / Azure for OPTAGE
AWS(アマゾン ウェブ サービス)は、世界中のさまざまな企業や組織で利用されている、機能豊富なクラウドサービスです。また、AzureはMicrosoftが提供しているパブリッククラウドサービスで、Windowsサーバからの移行やMicrosoft 365との高い親和性を備えています。オプテージはAWS とAzureのライセンスを提供しており、監視・障害対応・運用保守を24時間365日ワンストップでサポートしています。
ニフクラ for OPTAGE
ニフクラは国内クラウドサービスのなかでも長い歴史と多くの実績をもち、安心・安全なクラウドサービスです。月額メニューがあること、円建てで為替の影響を受けず見通しが立てやすいことから人気があります。
さらに、オプテージでは、 「高品質」「低価格」なデータセンターソリューションをご提供しています。閉域ネットワークと当社のデータセンターで信頼性の高いプライベートクラウド環境の提供が可能です。
大切なデータをクラウドで利用したい、専用環境としてクラウド化したいなど各種ご相談を承ります。
オプテージは、電気通信事業者としてのノウハウやスケールメリットを活かし、クラウドサービスの導入・運用から通信環境の構築まで、トータルにサポートしています。クラウドサービスの導入を検討している方は、ぜひ詳細をチェックしてみてください。
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