- 公開日:2023年11月29日
社内ネットワークが遅い原因とは?おすすめの改善策4つを紹介
「社内ネットワークが遅くて仕事にならない」と感じている場合は、まず原因を特定しましょう。原因が判明したら、社内ネットワークの通信速度を高めるために具体的な改善策を講じる段階へと移ります。
本記事では、社内ネットワークが遅くなる原因からおすすめの改善策まで詳しくご紹介します。ネットワークの遅さで業務効率が下がっている場合はぜひ参考にしてみてください。
社内ネットワークが遅い原因とは?
ここでは、社内ネットワークが遅い場合に考えられる主な原因を5つご紹介します。5つの中から当てはまる原因を見つけてみてください。
帯域不足が生じている
社内ネットワークが遅い原因の一つとして、帯域不足が挙げられます。契約している回線が用途や利用者数に見合っていない場合は帯域不足が生じやすく、利用者が増える時間帯にも回線が混雑しがちです。
また、近年のクラウド利用の増加によるトラフィック増の影響も考えられます。クラウドサービスの利用には膨大な通信量が必要であり、データセンター集中型のネットワークは帯域不足に陥りがちです。
帯域確保や帯域保証など、法人向け回線の選び方については、こちらの記事をご覧ください。
【法人向け回線】ベストエフォート・帯域確保・帯域保証の違いとは?
電波干渉が起こっている
無線LANの場合は、電子機器と電波干渉を起こしている可能性があります。電子レンジやBluetooth機器などで利用される2.4GHz帯は、無線LANで使われる周波数帯と同じです。
電波干渉が原因になっているか確認するために、電子機器の電源を切って様子を見てみましょう
LANケーブルの規格が合っていない
無線LANの場合は、電子機器と電波干渉を起こしている可能性があります。電子レンジやBluetooth機器などで利用される2.4GHz帯は、無線LANで使われる周波数帯と同じです。
電波干渉が原因になっているか確認するために、電子機器の電源を切って様子を見てみましょう
ネットワークの構成が複雑になっている
社内ネットワークの規模が大きくなるにつれて、ネットワークの構成は複雑になりがちです。その結果、通信速度が低下することもあります。
この場合は社内ネットワークの構成を見直し、ネットワーク構成の設計から始める必要があります。
サイバー攻撃や通信障害が発生している
社内ネットワークが遅くなっている場合、外的要因が関係していることもめずらしくありません。例えば、外部からサイバー攻撃を受けていたり、プロバイダーで通信障害が発生していたりと、インターネットやプロバイダーのトラブルが社内ネットワークに悪影響を及ぼしている可能性があります。
社内ネットワークが遅い場合の改善策4つ
社内ネットワークの通信速度を改善するには、原因に見合った改善策を講じる必要があります。
以下の4つの改善策を試み、理想的な社内ネットワークを実現しましょう。
端末やネットワーク機器を見直す
まずは、LANケーブルの規格がLAN製品やインターネット回線に見合っているか確認してみてください。規格が合っていない場合は、LANケーブルやLAN製品の買い替えが必要です。
あわせてパソコンやスマートフォンなどの端末と、スイッチやWi-Fiルーターなどのネットワーク機器の買い替えも検討してみましょう。スペックの高い製品を使用することで、理想の通信速度を確保できるようになるケースも少なくありません。
アクセスポイントの設置場所を変更する
電波干渉を避けるために、アクセスポイントの設置場所を変更するのも効果的です。電子レンジやBluetooth機器からできるだけ遠ざけて、壁や床から離れた場所に設置しましょう。
アクセスポイントの設置場所を変えるなら、オフィスの真ん中が理想です。この機会にオフィスの環境を見直してみてもよいかもしれません。
より帯域幅の大きいプランを検討する
端末やネットワーク機器に問題がない場合は、契約している回線事業者のプラン内容を見直してみるのも一つの手です。より帯域幅の大きいプランに変更することで、社内ネットワークの通信速度の改善が見込めます。
回線事業者によっては、比較的リーズナブルな価格で高品質なインターネット接続サービスを提供しているところもあるので、社内ネットワークの通信速度に不満がある場合はプランの見直しを検討してみましょう。
ローカルブレイクアウトを利用する
ローカルブレイクアウトとは、特定のクラウドサービス向けの通信をデータセンター経由でおこなわず、各拠点から直接インターネットに接続するネットワーク構成のことです。この方法であればデータセンターへの通信の集中を回避できるので、快適にクラウドサービスを利用できます。
従来のデータセンター集中型のネットワークは、セキュリティ対策やトラフィック監視の面では利点がありますが、トラフィックが増大すると帯域不足に陥るという欠点がありました。その点、ローカルブレイクアウトは安全性を確保しながら理想の通信速度を実現できるので、社内ネットワークにとって良い効果が期待できます。
ローカルブレイクアウトを利用する際の注意点
ローカルブレイクアウトはデータセンター集中型のネットワークと比べて、ネットワークの負担を軽減できる便利な手法ではありますが、利用時にはいくつか注意したいことがあります。
ここではローカルブレイクアウトを利用するにあたって注意すべきことを3つ挙げているので、ぜひ参考にしてみてください。
セキュリティ対策を徹底する
ローカルブレイクアウトはデータセンター集中型のネットワークとは異なり、各拠点から直接インターネットに接続します。データセンターに設置されているセキュリティゲートを通ることなく接続できてしまうため、高度なセキュリティ対策が必須です。
また、ローカルブレイクアウトの利用を検討している企業は、サービス選びも慎重におこなってください。信頼性の高いサービスを選び、高度なセキュリティを実現しましょう。
帯域を検討してインターネット回線を手配する
ローカルブレイクアウトを利用する際は、ブレイクアウトする通信サービスで使う帯域を検討したうえでインターネット回線を手配する必要があります。
適していないインターネット回線を手配してしまうと、社内ネットワークの通信速度は改善されないまま、セキュリティリスクのみ高まってしまうことになりかねません。
ローカルブレイクアウトのメリットを享受するためにも、利用を開始する前に必要な帯域を確保しておきましょう。
費用対効果を考慮する
ローカルブレイクアウトを利用する際は、ブレイクアウトする通信サービスで使う帯域を検討したうえでインターネット回線を手配する必要があります。
適していないインターネット回線を手配してしまうと、社内ネットワークの通信速度は改善されないまま、セキュリティリスクのみ高まってしまうことになりかねません。
ローカルブレイクアウトのメリットを享受するためにも、利用を開始する前に必要な帯域を確保しておきましょう。
まとめ
社内ネットワークが遅い場合は、LANケーブルの規格やアクセスポイントの設置場所に問題がある可能性があります。また、帯域不足が生じている場合も少なくないので、定期的にプランの見直しを検討しましょう。
社内ネットワークの通信速度を改善する方法はいくつかありますが、そのひとつとしてオプテージがおすすめするのが「オフィスeo光」です。オフィスeo光には最大概ね10Gbpsの高速コースがあり、社内ネットワークの通信速度の改善に期待できます。さらにクラウドサービスの利用が多い場合は、「ローカルブレイクアウト」の利用がおすすめです。オプテージはデータセンター拠点への負荷軽減と、快適な業務の実現を可能にするローカルブレイクアウト対応ルーターを提供しています。
Microsoft 365やZoom、Boxなどであれば、弊社ルータパックで提供している一部のルーター等でローカルブレイクアウトを実施できるので、社内ネットワークの通信速度にお困りの方はお気軽にご相談ください。
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