ネットワークトラフィックが増加する原因とは?増加が引き起こす問題や対策を紹介

ネットワークトラフィックが増加する原因とは?増加が引き起こす問題や対策を紹介

一定時間内にネットワークを流れるデータ量のことを「ネットワークトラフィック」といいます。ネットワークトラフィックが増加すると、通信速度やサーバ機能などに悪影響を及ぼします。もし現在ネットワークトラフィックの増加を懸念しているのであれば、早急かつ適切な対策が必要です。
そこで本記事では、ネットワークトラフィックが増加する原因からトラフィック増加が引き起こす問題、有効な対策まで詳しくご紹介します。

Contents

ネットワークトラフィックとは

ネットワークトラフィックとは

ネットワークトラフィックとは、サーバやネットワーク機器などが一定時間にやりとりするデータ量のことです。そもそもトラフィックとは「交通」「通行量」などを意味する単語で、ネットワークトラフィックが増加すると車が混雑して渋滞するように、ネットワークが混雑してさまざまな問題が発生します。

ネットワークトラフィックは大容量のデータをやりとりしたり、複数のビデオ会議が同時におこなわれたりすることで増加しがちです。ネットワークトラフィックの増加は業務に悪影響を及ぼすため、適切な対策を講じて防止する必要があります。

ネットワークトラフィックが増加する4つの原因

ネットワークトラフィックが増加する4つの原因

ネットワークへのアクセスが集中し、ネットワークトラフィック上で渋滞が起こることを「輻輳(ふくそう)」といいます。ここでは、ネットワークトラフィックが輻輳に陥る4つの原因を確認していきましょう。

原因1.データ量の増加

近年、高画質な写真や大容量の動画など、日常的に取り扱うデータ量が増加しています。取り扱うデータ量が増加した結果、ネットワークトラフィックも増加しやすくなり、輻輳が発生しがちです。

また、ビデオ会議やライブ配信といった突発的なトラフィックの集中を「バーストトラフィック」といい、こちらもネットワークを運用するうえで注意すべき現象です。バーストトラフィックの発生は、ネットワーク全体が輻輳する原因となります。

原因2.クラウド化の進展

常時ネットワークを利用するクラウドサービスの普及によって、ネットワークトラフィックが増加しやすくなっています。クラウドサービスは比較的安価で利用できることから、多くの企業が導入しています。しかし、業務中は常に通信が発生することになるため、ネットワークトラフィック増加の対策が必要不可欠です。

業務のクラウド化は業務効率化を図る戦略のひとつではありますが、ネットワーク回線への負担が増大することから、速度の低下や不安定化を引き起こす可能性もあります。せっかくの戦略が裏目に出てしまっては、元も子もありません。

原因3.テレワークの普及による社外からのアクセス増加

ネットワークトラフィックが増加する3つ目の原因として、テレワークの普及が挙げられます。テレワークの実施によって社外からのアクセスが増えると、通信が集中してネットワークトラフィックの輻輳が発生することはめずらしくありません。

原因4.サイバー攻撃によるシステム感染

サイバー攻撃の被害を受けると、外部から社内ネットワークにアクセスされてネットワークトラフィックが急増します。トラフィックを輻輳させることでネットワークのダウンを狙う「DDoS攻撃」というサイバー攻撃もあるので、細心の注意が必要です。

サイバー攻撃は年々巧妙化しており、知らず知らずのうちに攻撃対象となっている場合も少なくありません。サイバー攻撃によるネットワークトラフィックの増加を防ぐには、セキュリティ対策を講じたり、従業員への情報セキュリティの研修を実施したりする必要があるでしょう。

ネットワークトラフィックの増加が引き起こす問題

ネットワークトラフィックの増加が引き起こす問題

ネットワークトラフィックが増加すると、データの処理が追いつかず輻輳が発生します。輻輳に陥ると通信速度が低下し、インターネットへの接続やファイルのダウンロードなどが遅くなり、業務が滞ってしまうこともめずらしくありません。

快適にインターネットを使用するためにも、ネットワークトラフィックの増加を防ぐ対策が必要です。

ネットワークトラフィックの増加を防ぐための対策

ネットワークトラフィックの増加を防ぐための対策

ネットワークトラフィックの増加は、企業に多大な悪影響を及ぼします。以下の対策を早急に講じて、スムーズな業務進行を実現しましょう。

ローカルブレイクアウトの利用

ローカルブレイクアウトとは、特定のクラウドサービス向けの通信を本社やセンター拠点経由ではなく、各拠点から直接インターネットに接続するネットワーク構成のことです。ローカルブレイクアウトによって、本社やセンター拠点に通信が集中して遅延が発生することを防止でき、快適にクラウドサービスを利用できるようになります。

ローカルブレイクアウトを導入すれば社内ネットワークの混雑を緩和できる一方、監視が必要なポイントが分散することからネットワーク管理の負荷が大きくなることがデメリットです。メリットとデメリットの双方を理解したうえで、導入を検討しましょう。

回線の増強

ネットワークトラフィックの増加を防ぐには、回線の増強が必須です。契約している回線のプランを確認し、トラフィック量が見合っていない場合はプランの見直しをしましょう。

また、プロバイダー回線一体型の事業者を選ぶことで、通信の速度や安定性を維持しやすくなります。回線事業者の見直しを検討している場合は、プロバイダー回線一体型の事業者を視野に入れてみましょう。

ネットワーク機器の増強

回線の増強とあわせて、ルータやスイッチ、ハブなどのネットワーク機器の増強も欠かせません。なぜならネットワーク機器の処理能力が足りていない場合、通信速度が低下する可能性があるためです。

処理能力の高いネットワーク機器に替えるなど、ネットワーク機器の見直しや増強を試みることで社内ネットワークの速度が改善し、快適な通信を実現できる場合も少なくありません。

トラフィックの負荷分散

特定のサーバやネットワーク機器に負荷が集中している場合は、負荷を分散することで輻輳を軽減できます。トラフィックの負荷は、DNSサーバの設定や負荷分散ソフトウェアの利用など、少しの工夫で分散が可能です。

トラフィックの負荷分散は、ネットワークの冗長化にもつながります。ネットワークに障害が発生した場合の対策としても、トラフィックの負荷分散を講じておきましょう。

まとめ

まとめ

ネットワークトラフィックの増加を放置していると、通信速度の低下やデータの損失を招く恐れがあります。

本記事ではネットワークトラフィックの増加への対策として、ローカルブレイクアウトの利用をご紹介しました。オプテージでは、ローカルブレイクアウトを採用した「ルータパック」と「マネージドセキュリティパック」を提供しており、快適な業務の実現をサポートしています。また、帯域確保サービスとして「インターネットハイグレード」も準備し、実トラフィックに対して余裕のあるバックボーンとすることで、品質のよい通信の実現が可能です。

さらにオプテージはプロバイダー一体型であり、通信速度や安定性に定評があります。独自の光回線ネットワークの利用状況を監視し、適切に設備の増強をおこなっているので、お客さまのネットワークの輻輳対策の手助けになるでしょう。

オプテージで実現するローカルブレイクアウトやネットワーク・音声サービスについて、詳しくは以下のページでご確認ください。

>>ローカルブレイクアウト
>>ネットワーク・音声サービス

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著者 OPTAGE for Business コラム編集部

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