マンション修繕なびコラム 知ってる?マンションの給水方式

2024.4.26

知ってる?マンションの給水方式

皆さんは、マンションに導入されている「給水方式」についてご存じですか?
給水方式とは、水道局から供給される上水をマンションの敷地内から各戸に給水する仕組のことです。
給水方式は竣工当初の物から状況によって変更できる場合があり、支出削減につながるかもしれません。
ぜひ、この記事を参考にしてくださいね。

こんなときどうする?!

給水方式の変更を提案されているけど、費用が高額で本当にメリットがあるかわからない…。
そんな時は、マンション修繕なび にご相談ください。事前審査をパスした信頼できる専門家に初回無料で相談できます。

詳しくは、マンション修繕なびをチェック!>

現在、マンションで採用されている主な給水方式は下記4種類です。
・高置水槽方式
・圧力タンク方式
・タンクレスブースター方式
・直結増圧方式

給水方式は、どうやって調べればいい?

長期修繕計画書に記載されています。
各設備の取り替え時期なども、長期修繕計画書からわかります。

それぞれの特徴

方式 受水槽
の有無
概要 特徴
高置水槽方式 あり 受水槽にいったん貯水し、揚水ポンプで屋上に設置したに水槽へ揚水し、そこから重力によって各住戸に給水する 比較的古いマンションで採用されている
圧力タンク方式 あり 受水槽にいったん貯水し、加圧ポンプで圧力タンクに給水し、圧力タンクの力で各戸に給水する 受水槽、加圧ポンプ、圧力タンクといった多くの設備を持つ
タンクレス
ブースター方式
あり 受水槽にいったん貯水し、加圧ポンプの力で各戸に給水する 圧力タンクを省略できている
直結増圧方式 なし 受水槽を設置せず、水道管から直結させたポンプの力で各戸に給水する ポンプの性能向上などにより、主流になっている

上の表からもわかるように、各給水方式は使用する設備が異なります。設備が多ければ多いほど点検や保守、修繕、取替などコストが発生してしまいます。

一番シンプルな給水方式である直結増圧方式の採用が増えている背景には、水道局の給水圧力の増加やポンプの機能向上など技術的な進歩が影響しています。

受水槽設置型の給水方式を採用されている管理組合様は、使用開始後約30年頃に計画されている受水槽更新の時期を目安に、給水方式の変更が可能であるか調査されることをお勧めします。長期的にコストダウンにつながる給水方式へ変更できる可能性があります。

また、給水タンクを延命させる処置の提案を受けた際にも、延命させて使用する場合と給水方式を変更させる場合の費用対効果の検証を行うことが推奨されます。

なお、建物の立地条件や構造により給水方式の変更が出来ない場合や、費用対効果が得られない場合があります。ぜひ専門家と慎重に調査を行ってください。

いかがでしたか?
「給水方式ってそんなに違うの?!」
「方式変更の相談先が分からない…」と感じられたかもしれません。
そんな時は、マンション修繕なび に相談してみませんか?
マンション修繕なび では事前審査をクリアした経験豊富な専門家をご紹介し、管理組合運営をサポートしています。
工事に関する相見積もりの取得もお手伝いし、透明な工事実施のお手伝いもしています。

詳しくは、マンション修繕なびをチェック!>

マンション管理
コンサルタント事務所
代表 大野 かな子
(マンション管理士)

国内メーカー勤務後、大手管理会社でマンション担当者として勤務。
これからのマンション管理には、“管理会社管理”や“自主管理”とは異なる第三の選択肢が必要と考え、マンション管理組合に対する管理ノウハウを提供し実務を支援する「ちいさな管理」を立ち上げる。
(株)ビル新聞社が発行する「ビル新聞」へマンション管理コラムを連載中。
マンション管理の専門家として、マンション管理に関する市場調査レポートを発表している。
ちいさな管理ホームページ:
https://s-kanri.com

おすすめのコラム

マンション修繕なびコラム一覧へ戻る