綾羽株式会社 様
- クラウド
- VPN
- モバイル(mineo)
- 課題
- 業務効率化、BCP対策
- 業種
- 流通
- 従業員規模
- 1001名以上
モバイルも活用した通信ネットワーク強化と
クラウド活用の推進により業務効率を向上
綾羽株式会社は2018年に「ユーティリティ クラウド(UC)」を導入、ファイルサーバとして利用するほか、インターネット接続もUC経由としてセキュリティを高めてきました。今回新たにシングル拠点からUCへの接続回線として「イーサネットVPNワイド アドバンス」を導入、ほかにも「mineo(VPN-SIM)」やDR用途としての「Hybrid Cloud with Microsoft Azure」、さらにコンサルティング支援も活用し、業務効率向上に役立てています。
課題 | 導入サービス | 導入効果 | |
---|---|---|---|
回線サービス終了に伴う |
イーサネットVPN |
回線強化により |
|
急増した |
mineo(VPN-SIM) |
モバイルからの閉域網高速接続で |
|
BCP対策のコスト削減 |
Hybrid Cloud with |
オンプレからクラウドへの切り替えで、 |
導入レポート
活用が進むユーティリティ クラウドへの回線強化
アヤハグループ11社の本部機能を担う綾羽株式会社では、2018年にオプテージの『ユーティリティ クラウド(UC)』を導入し、ファイルサーバなどで活用してきました。翌年にはセキュリティ強化のためインターネットへの接続もUC経由に切り替えたが、今度はUCへの接続回線に課題が生じました。
「大半の拠点からの接続はオプテージさんのIP-VPN経由なので問題ないのですが、IP-VPNが電力系の光ファイバーで引けない拠点は別回線を構築し、大津本社もしくはデータセンター経由となっていました。ところが、その回線サービスが終了するとの通知があり、代替策が必要になったのです」と、情報システム部インフラ管理チーム チーム長の木村康男氏は、対応を迫られた状況を語ります。
UCへの接続回線としていくつか候補が出た中で、最終的には『イーサネットVPNワイド アドバンス』を採用。同チームマネージャーの堤砂織氏は「決め手はコストパフォーマンスの高さです。以前の回線では遅延が問題となっていましたが、100Mbpsベストエフォート&10Mbps確保タイプなら、まったく問題ありません」と、選択理由を語りました。
急増したリモートワークにmineo(VPN-SIM)で対応
2020年に突如世界を襲ったコロナ禍の影響を受けて、同社でも急遽リモートワークへの対応が求められました。
「当初は公共交通機関での通勤が社内ルールによって制限されたため、多くの社員が自宅での仕事を余儀なくされました。そこで課題となったのが通信ネットワークの確保です。オフィスで使っているパソコンを持ち帰り、自宅からインターネット経由で社内システムにつなぐとなるとセキュリティ面で問題があります。その点、『mineo(VPN-SIM)』なら閉域網に直接接続するためリスクはありません。パソコンにSIMカードを挿すだけで誰でも簡単に使えて、高速なのも業務を進める上ではありがたいです」と、木村氏。
一方で自宅のパソコンを利用する社員に対しては、安全なリモートツールが提供され、これにより自宅からオフィスのパソコンが遠隔操作できるようになりました。
Azureを活用し、コストを抑えたDRサイト構築を実現
関西エリアの企業にとって、南海トラフ大地震への対応はBCP対策上の重要テーマとなっています。同社でも業務用のバックアップサーバ入れ替えのタイミングとなり、新たな環境が検討されていました。
「これまでBCP対策としては、メインのデータセンター(DC)以外にオンプレで自前のDRサイトを構築していました。ただ災害が起きて初めて必要になるDR用のサーバを、オンプレで用意するのはコスト負担が大きい。費用対効果を考えれば従量課金制のクラウドへの移行が望ましいと考え、社内システムがWindowsで動いている点も踏まえて『Hybrid Cloud with Microsoft Azure』を選びました」と、同チーム 高橋佑治氏は経緯を振り返ります。メガクラウドのDCなら、自社拠点と比べて建物自体の堅牢度も格段に高くなり、さらに東日本のDCを選んでいるので、冗長性も確保されます。
コンサルティングによる業務実態の見える化
「会社統合で新体制となったオプテージさんに、とても期待していたのがコンサルティング対応でした。どんなサポートをしてもらえるのか。まずは私たち、情報システム部を対象としたコンサルティングを依頼しました」と、堤氏は語ってくれました。
依頼を受けてオプテージから2人のコンサルタントが、4カ月にわたって綿密なヒアリングから各業務の時間計測などにより実態把握を行い、数値結果も踏まえて実態を見える化したレポートが提出されました。
その成果を木村氏は「漠然と感じていた内容、つまり日々の業務が運用や保守に時間を取られすぎていて、本来取り組むべき企画提案をできていない実態が明らかになりました。データに基づくレポートは、上層部に対しても説得力が強く、アウトソーシングの活用など今後を考える貴重な資料となりました」と評価します。
レポートは部内で共有され、その内容を元に業務改善提案を出してもらったところ300近いアイデアが集まりました。今後はこのアイデアから具体的な改善に取り組まれる予定です。
お客さまの声
管理業務軽減への
サポートを期待
オプテージさんには回線サービスに始まり、データセンターや新たな回線、さらには『mineo(VPN-SIM)』の導入などさまざまな相談に乗ってもらってきました。今回もコロナ禍への緊急対応で力になってもらったほか、以前から頼みたかったコンサルティング業務をお願いしました。その結果には、正直なところ驚きました。言葉に表現できないながらも「何かおかしい、どこか違う」と感じていた問題点を、まさに「見える化」して指摘してもらえました。インフラ管理の軽減やクラウドの拡張は依然として重要課題となっています。これらの課題解消に加えてAzureの有効活用により、約1,000台あるパソコン更新の効率化も検討したいと思います。
情報システム部 インフラ管理チーム チーム長木村 康男氏
ネットワーク構成
アヤハグループは「企業生活を通じて、社会とともに歩む。」を企業理念とし、「快適生活応援企業」を目指しています。滋賀県を基盤に展開しているホームセンターのアヤハディオをはじめ、わが国屈指の名門コースをもつゴルフ場、祖業の繊維からタイヤコード生産にシフトした綾羽工業、そして本格的ショッピングセンターA・SQUAREなど様々な事業を展開しています。また新たにアヤハグリーン宣言で「アヤハはみんなに居場所がある街を作ります」とのメッセージが出されました。これを受けて2022年5月からは胡蝶蘭事業を展開、障がい者が活躍できる場を提供して自立支援につなげる活動も行っています。
サービス名、会社名等は、各社の商標または登録商標です。 掲載内容は2023年2月時点のものです。
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