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法人メールアドレスの独自ドメイン取得方法を基礎から解説

法人メールアドレスの独自ドメイン取得方法を基礎から解説

多くの法人が、メールアドレスに独自のドメインを使用しています。無料で利用可能な共有ドメインもあるなか、なぜ法人では費用がかかる独自ドメインが選ばれているのでしょうか。また、独自のドメインはどうすれば取得できるのでしょうか。

本記事では、法人が独自ドメインを取得するメリットや、独自ドメインのメールアドレスの作成方法などを詳しく解説します。メールアドレス作成時や、ドメイン取得検討時にお役立てください。

  1. ドメインとは?
    1. ドメインとメールアドレスの関係性
    2. 独自ドメイン
    3. 共有ドメイン
  2. メールアドレスの種類
  3. 法人が独自ドメインを取得するメリット
    1. 信頼性を高められる
    2. 自社のブランディングに活用できる
    3. メールアカウントを複数作成可能
    4. 同じメールアドレスを長く使える
    5. 迷惑メールと判断されにくい
  4. 独自ドメインのメールアドレスを作成する前に知っておきたい注意点
    1. コストがかかる
    2. 登録者情報を公開しなければならない
    3. 管理や設定の手間が生じる
  5. 独自ドメインのメールアドレス作成に必要なもの
  6. 独自ドメインのメールアドレス作成方法
    1. 独自ドメインを取得する
    2. サーバを契約・導入する
    3. ドメインとサーバを紐づける
    4. メールアドレスを作成する
  7. 独自ドメインの決め方
  8. 独自ドメイン取得後の注意点
    1. ドメイン設定後は変更できない
    2. ドメインの期限が切れるとメールアドレスは使用不可
  9. レンタルサーバを選ぶ際の比較ポイント
    1. セキュリティ・安全性
    2. 容量
    3. 費用
    4. 独自ドメインへの対応の有無
    5. 関連サービスやサポートの充実度
  10. オフィスeo光はレンタルサーバもご用意!内容・特徴は?
  11. まとめ

ドメインとは?

  • ドメインとはインターネット上の「住所」のようなもので、「インターネット上に存在するコンピューターやネットワークを識別するための名前」を指します。なかでも、メールアドレスやWebサイトのURLで多く利用されます。

  • メールドメイン取得

ドメインは作成するだけでは、住所としての役割をうまく果たせません。サーバと紐づけて利用することで、WebサイトのURLアドレスやメールアドレスとしての利用が可能になります。

ドメインとメールアドレスの関係性

メールアドレスは、電子メールを送受信する際に送信先を特定するものです。「@」を中心に、@の左側が「ユーザー名(メールアカウント)」、@の右側が「ドメイン」で構成されます。

つまりメールアドレスは、「宛名・差出人」であるユーザー名と、「住所」であるドメインとがセットになっているものと言い換えられるでしょう。

メールアドレスによって住所と宛名・差出人が示されることで、正確に電子メールの送受信者が特定できるというわけです。

独自ドメインと共有ドメイン

ドメインには、「独自ドメイン」と「共有ドメイン」の2種類があります。

独自ドメインとは、利用者がオリジナルで作ることができるドメインのことです。アルファベットや数字などの文字列を自由に組み合わせて購入・所有できるもので、取得者以外は使用できません。

独自ドメインは、主に法人で使用されています。

共有ドメインは、複数のユーザーで共有して使用することができるドメインです。無料のメールサービスやブログサービス、レンタルサーバなどが提供する同一ドメイン名を指します。代表的例としては、「@gmail.com」や「@yahoo.co.jp」などが挙げられます。

共有ドメインは、個人で使用されることの多いドメインです。

メールアドレスの種類

メールアドレスは、主に下表の4種類に大別され、それぞれドメインの種類や提供元(独自ドメインの場合は販売元)が異なります。

メールアドレスの種類 ドメインの種類 提供元(販売元) 使用シーン例
フリーメールアドレス 共有ドメイン フリーメールサービス Gmail(@gmail.com)
Yahoo!メール(@yahoo.co.jp)
個人/無料。手軽に複数のアドレスを取得可能
プロバイダーメールアドレス 共有ドメイン インターネットプロバイダー @niftyメール(@nifty.com)
OCNメール(@****.ocn.ne.jp)
個人/有料。フリーメールアドレスより信頼性が高い
キャリアメールアドレス 共有ドメイン 携帯キャリア NTTドコモ(@docomo.ne.jp)
au(@au.com/ezweb.ne.jp)
個人/有料。主にスマートフォンで使用
独自ドメインメールアドレス 独自ドメイン 独自ドメイン登録業者 企業名.co.jp
サービス名.jp
法人/有料。最も信頼性が高い

4種類のメールアドレスのなかでも法人におすすめなのは、信頼性・ブランディング・利便性において最も有効な「独自ドメイン」のメールアドレスです。

用語集

法人が独自ドメインを取得するメリット

ここでは、法人の独自ドメイン取得にはどのようなメリットがあるのかを解説します。

信頼性を高められる

一般的に、独自ドメインは共有ドメインよりも信頼性が高いと認知されています。ドメイン名には社名やサービス名が用いられることが多く、発信元がわかりやすいのが特徴です。取引先や顧客にとって、誰でも取得できる共有ドメインでなく、企業名やサービス名が明記された独自ドメインであれば、どこからのメールなのかがはっきりするため信頼や安心感を得やすいでしょう。

自社のブランディングに活用できる

独自ドメインはドメイン名を自由に選べるため、メールアドレスに独自性を生み出すことができます。ドメインに社名やサービス名を設定するなど、オリジナルのドメイン名にすることで他社との差別化が図れるでしょう。

さらに、自社名やサービス名をドメインに設定することで、取引先や顧客に覚えてもらいやすくなる点も魅力です。

メールアカウントを複数作成可能

業務において用途別にメールアドレスを活用したい場合は、独自ドメインのメールアカウント作成がおすすめです。ドメイン部分はオリジナルの同じ文字列のまま、ユーザー名を変えることで複数のメールアカウントを作成できます。

企業で想定されるのは、営業用、サポート用、社員個人用、といったメールアカウントの使い分けです。例えば、「taro.yamada@××××.jp」や、「support@××××.jp」「info@××××.jp」「contact@××××.jp」などです。

同じメールアドレスを長く使える

共有ドメインでは提供元がサービス提供を終了すればメールアドレスも使えなくなりますが、独自ドメインの場合は、ドメインやサーバの契約を更新している限りは使い続けられます。共有ドメインと比べると、サービス終了のリスクが少ないため、長く同一メールアドレスを使える可能性が高いでしょう。

サーバを変更した場合でも、新サーバで既存のドメインとメールアドレスを設定すれば引き続き使えます。

迷惑メールと判断されにくい

共有ドメインのメールアドレスのなかには誰でも取得可能なものが含まれるため、迷惑メールに使用されるケースも少なくありません。そのため、共有ドメインのメールアドレスは、受信者側の設定によっては迷惑メールの対象になってしまうことがあります。

電子メールを確実に相手に届けたいのであれば、信頼性の高い独自ドメインでのメールアドレス作成が有効です。

独自ドメインのメールアドレスを作成する前に知っておきたい注意点

法人にとってメリットの多い独自ドメインのメールアドレスですが、いくつか注意点もあります。注意点も正しく理解した上で、作成を検討しましょう。

コストがかかる

独自ドメインは、一定期間ごとに都度更新料を支払い、契約を更新しながら運用していくものであるため、取得だけでなく維持にもコストがかかります。

加えて、レンタルサーバを利用する場合は月額費用も必要です。

登録者情報を公開しなければならない

独自ドメインのメールアドレスを使用する上では、登録者の情報公開が義務づけられています。この義務は、ドメインに関する技術的問題やトラブル解決のために設けられているもので、登録者の名前や連絡先などが「Whois(フーイズ)」というデータベースに記載されます。こうして、インターネット上で誰でも閲覧できる状態になるのです。

ただし、ドメインの種類によってはWhois情報公開代行を利用することなどで、登録者情報を非公開にできる場合があります。

管理や設定の手間が生じる

独自ドメインの取得後には、サーバとドメインを連携する設定や、メールアドレスを発行する作業などを行います。また、独自ドメインを継続して使用するためには契約更新が必要なため、多少の手間が生じるでしょう。

しかしながら、設定や作業の内容はそれほど難しいものではありません。契約更新に関しても、自動更新機能の用意がある場合がほとんどであるため、契約時に確認しましょう。

独自ドメインのメールアドレス作成に必要なもの

独自ドメインのメールアドレスを作成するために必要なのは、「独自ドメイン」と「サーバ」の2つです。

ここまでに解説したとおり、ドメインは電子メールの「住所」にあたるものです。そして、データの保存などを行うサーバは、「土地」にあたります。土地(サーバ)と住所(ドメイン)を紐づけることで、宛先(メールアドレス)が完成する仕組みです。

なお、法人向けのレンタルサーバ会社は多く存在するため、選定は慎重に行いましょう。サーバ選びのポイントは、サーバ管理の手間や自由度、自社Webサービスの規模、セキュリティ機能の強固さ、ストレージの容量(データを保存できる容量)、サポートの手厚さなどです。

用語集

独自ドメインのメールアドレス作成方法

ここでは、独自ドメインのメールアドレスを作成する方法を紹介します。独自ドメインを取得してから、メールアドレス作成までの流れを確認しましょう。

独自ドメインを取得する

独自ドメインのメールアドレスを作成するためにまずすべきことは、独自ドメインの取得です。独自ドメインを取り扱う会社「ドメイン登録事業者(レジストラ)」から取得します。

ドメイン登録事業者によって、登録可能なドメインの種類や対応内容が異なります。なかには、サーバ契約とドメインの取得を同時に行うサービスも存在するため、サーバに求める機能や予算など、ニーズに合わせて選択しましょう。

サーバを契約・導入する

独自ドメインのメールアドレスは、サーバ上でドメインの「メールボックス」を作成する必要があるため、サーバ内で作成します。つまり、アドレス設定にはサーバが必要不可欠となります。

独自ドメインのメールアドレス作成時に、レンタルサーバを一緒に契約するのが一般的です。

ドメインとサーバを紐づける

サーバと契約したのち、ドメインとの紐づけ作業が必要です。紐づけの方法は、独自ドメイン登録事業者によって異なります。

一部の独自ドメイン登録業者では専用のメールホスティングサービスを提供しているため、メールの設定や管理がより簡単です。

ドメインとレンタルサーバを同じ会社で契約すると、紐づけ手順も簡単である傾向にあります。

メールアドレスを作成する

ドメインとサーバが紐づいたら、サーバ側でメールユーザー名(アカウント)を作成します。

作成できるメールアドレスの数や作成手順は、サーバによって異なります。サーバ契約前に、自社のニーズを満たす内容か確認しておきましょう。

独自ドメインの決め方

  • ドメインは、「トップレベルドメイン」「セカンドレベルドメイン」「サードレベルドメイン」に分けられます。

    トップレベルドメインとセカンドレベルドメインについては複数の種類があり、取得に要件があったり、取得金額が異なったりします。なかでも「co.jp」や「ne.jp」などは、ドメイン名の登録要件が厳しいことから、高い信用性を示せるドメインとされています。つまり、法人におすすめのドメインといえます。

  • 独自ドメイン取得

以下に、法人でよく利用されるドメイン名の種類を一覧でまとめました。独自ドメインを決める際には、まずセカンドレベルドメイン以降の種類を選んだあとに他の文字列を考えるのが一般的です。希望ドメインを誰かが先に取得している場合、そのドメインは取得できないため注意しましょう。

ドメインの種類 主な用途 登録条件
.com 共有商業組織用 世界中の誰でも
.info 制限なし
.net ネットワーク用
.org 非営利組織用
.jp 日本の法人・個人用 国内に住所がある法人・個人
.ne.jp ネットワークサービス提供者用
.co.jp 株式会社、有限会社、合同会社、信用金庫など 国内に住所があり、用途に該当する法人
.ac.jp 大学、短期大学、学校法人、職業訓練法人など
.or.jp 財団法人、社団法人、医療法人、宗教法人など

なお、ドメインの日本語(ローマ字)での設定はあまりおすすめできません。日本語のドメインは、メールアドレスで使用する際やSNSとの連携の際「ピュニコード」という英数字に変換されるため、相手に怪しい印象を与えかねないからです。

また、希望のドメインが使用可能だったとしても、安易なドメイン名であれば、以前にドメインの利用者がいた可能性もあります。使用すること自体に問題はありませんが、使用実績のあるドメインは、他のサイトからのリンク設定や検索エンジンの評価が残っているため、悪意を持った第三者に悪用される危険性はゼロではありません。独自性のあるドメイン名の設定がおすすめです。

独自ドメイン取得後の注意点

ここでは、独自ドメインを取得したあとの注意点を紹介します。事前によく確認しておきましょう。

ドメイン設定後は変更できない

取得済みのドメインについて、あとから文字列だけを変更することは不可能です。メールアドレスのドメイン部分を変更したい場合は、新たにドメインを取得してメールアドレスを作りなおす必要があります。

ドメインの期限が切れるとメールアドレスは使用不可

ドメインの期限が切れると、作成したメールアドレスは使えなくなります。また、ドメインだけでなくレンタルサーバにも更新期限があり、こちらが切れた場合も同様です。

独自ドメインを使い続けるためには、ドメイン・レンタルサーバ双方の更新手続きが欠かせませんが、それぞれの契約期間が異なるケースもあるため注意が必要です。

レンタルサーバを選ぶ際の比較ポイント

最後に、より自社に合ったレンタルサーバを選ぶために着目したいポイントを紹介します。比較検討にお役立てください。

セキュリティ・安全性

企業の場合、機密情報や個人情報等が含まれるメールをやり取りすることもあるでしょう。そのため、メールの暗号化やデータ保護、認証プロセスといった安全性が備わったサーバがおすすめです。見落としがちですが、レンタルサーバが設置されているデータセンターの物理的なセキュリティ性も重要です。レンタルサーバ事業者によっては、サーバルームを24時間365日有人で監視していたり、Webサーバやメールサーバ、バックアップサーバなどを異なるエリアのデータセンターに分散化し、他のサーバや外部の影響を受けにくい施策を取り入れたりしている事業者もあります。

各レンタルサーバ事業者の強みについて確認し、契約先を決定しましょう。

容量

レンタルサーバの容量がいっぱいになってしまうと、メールの送受信などに支障をきたします。大人数で共用する場合は、人数や用途に相応する容量が必要です。

必要な容量の基準として、一般的な中小企業(会社のメールやホームページに使う程度)であれば、50GB前後は確保したいところです。

費用

レンタルサーバにかかる費用は、初期費用と月額費用に大別されます。品質や機能によって変動するため、自社の利用規模や用途とのバランスをみながら吟味するとよいでしょう。

独自ドメインへの対応の有無

レンタルサーバのなかには、独自ドメインへの対応が標準仕様ではないものもあります。別途契約を行わずに独自ドメインのメールアドレスを使うためには、独自ドメインへの対応の有無の確認が必須です。

関連サービスやサポートの充実度

レンタルサーバの提供元によって用意されるサービスやサポートは、千差万別です。

企業にとってあると便利なものは、サーバ乗り換えの代行やバックアップサービスなどでしょう。自社のニーズをカバーする関連サービスやサポートを備えているものがおすすめです。

オフィスeo光はレンタルサーバもご用意!内容・特徴は?

オフィスeo光は、関西の法人さま向けに光ファイバーネットワークとインターネットプロバイダーサービスをオールインワンでご提供するサービスです。オフィスeo光のホスティングサービス(レンタルサーバ)では、自社ニーズに合わせて選べるよう、メール機能のみに特化したものからハイエンドまでさまざまなプランを用意しています。また、独自ドメインにも無料で対応可能です。ウイルスチェックや迷惑メールフィルターなどセキュリティ機能も万全な上、データ移行や各種設定作業の代行も実施しています。社内にネットワークセキュリティの担当者や専門知識を有する社員がいない、ネットワーク関連の管理にリソースを割けないといった企業さまにおすすめです。 オフィスeo光ホスティングサービスの詳細はこちら

まとめ

法人がメールアドレスを作成する際には、独自ドメインを取得するのがおすすめです。独自ドメインであれば、信頼性の向上や自社のブランディングへの活用といったメリットが期待できます。

独自ドメインのメールアドレスを取得するためには、独自ドメインの取得とともにサーバの導入が必要です。そのため、メールアドレスの作成に合わせて、レンタルサーバの契約を検討する企業も少なくないでしょう。

ぜひこの機会に、自社のニーズに合ったレンタルサーバを探し始めてみてはいかがでしょうか。オフィスeo光ホスティングサービスの詳細はこちら

◎製品名、会社名等は、各社の商標または登録商標です。