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【法人向け】光回線の1Gと10Gの違いは?特徴と選び方を解説

【法人向け】光回線の1Gと10Gの違いは?特徴と選び方を解説

業務のクラウド化とデータ活用が進み、オフィスの通信環境に求められる性能も日ごとに変化しています。「10ギガ(10G)」という言葉を耳にする機会が増えるなか、自社にとって1Gと10Gのどちらが適しているのか、判断に迷う方も多いのではないでしょうか。1Gと10Gを比較する際は、速度の違いだけで判断するのではなく、それぞれにどのような特徴があるのかをまず知ることが大切です。

本記事では、オフィスのインターネット環境を導入・見直ししたい方に向けて、1Gと10Gの違いから、ビジネス利用での選定ポイント、回線以外に確認しておきたい点までわかりやすく整理します。中小企業・小規模オフィスでも、自社の利用状況に合った最適な選択ができるよう、コストと業務効率のバランスが取れた判断をするための材料としてお役立てください。

  1. 光回線の「1G」と「10G」とは?
  2. 【比較表】1Gと10Gの主な違い
  3. なぜ?法人オフィスで10G回線が広がる背景
    1. 同時接続が多いオフィスでも通信が安定しやすい
    2. 通信環境は顧客対応品質や作業スピードに影響する
  4. 1Gと10Gどちらを選ぶべき?具体的な判断基準と考え方
  5. 10G導入で失敗しないための、ネットワーク機器の確認ポイント
    1. 1. LANケーブルの規格を確認する
    2. 2. 10G対応のルータ・スイッチングハブを使用する
    3. 3. パソコン側も10Gに見合う性能へ見直す
  6. 法人向け10G光回線を選ぶ4つのポイント
    1. 1. 回線設備の提供元を確認する
    2. 2. プロバイダーは「一体型」か「個別契約型」か
    3. 3. BCP(事業継続)対策につながるか
    4. 4. 法人契約ならではの付加価値があるか
  7. 法人向け10G光回線の選択肢「オフィスeo光」
  8. まとめ

光回線の「1G」と「10G」とは?

まずは基本の用語から整理しましょう。「1G」「10G」の「G」は、インターネット回線などのデータ通信速度を表す単位「Gbps(ギガビーピーエス)」を省略したものです。Gbpsは「1秒間にどれだけのデータ量を送受信できるか」を示しており、この数値が大きいほど通信速度は速くなります。

1G=最大1Gbps(約1,000Mbps)
10G=最大10Gbps(約10,000Mbps)

上記のとおり、数字のうえでは10倍の差がありますが、これはあくまで理論上の最大速度(ベストエフォート型)であり、常にその速度が出るわけではありません。実際の速度は、利用人数・時間帯・機器の性能・回線の混雑状況などの影響を受けます。

【比較表】1Gと10Gの主な違い

速度だけでなく、料金、対応機器、提供エリアなど、ビジネスに影響するさまざまな観点で、1Gと10Gの違いを下表にまとめました。

比較項目1G10G
最大速度(理論値)1Gbps10Gbps(1Gの10倍)
月額料金の目安約4,000~6,000円約5,000円~7,000円
(月額差はおおむね1,000円~2,000円程度)
対応機器一般的な機器で対応可10G対応の機器が必要(ルータ・LANケーブル・パソコンのLANポートなど)
提供エリア全国的に広く提供
※具体的な提供エリアは要確認
一部エリアで提供
※具体的な提供エリアは要確認

10Gは1Gと比較して最大速度が速くなる傾向がある一方で、月額料金は1,000~2,000円程度上昇し、併せて周辺機器などの対応も必要になります。
1Gの回線でも利用人数や業務内容によっては十分な通信品質を保てるケースが多くあるため、実際の利用状況と上記の比較項目を照らし合わせて、適したプランを選定しましょう。

なお、表に挙げた内容はあくまで目安です。実際の通信速度は利用環境によって変動し、料金は事業者やコース、キャンペーン適用状況などによって異なります。自社の場合の具体的な費用感を知りたい場合は、各事業者の料金シミュレーションなどでご確認ください。

なぜ?法人オフィスで10G回線が広がる背景

10G回線の必要性は、自社の利用状況を踏まえて判断することが重要です。ここでは、法人オフィスで10G回線が広がりつつある背景を、業務環境の変化と結びつけて整理します。

同時接続が多いオフィスでも通信が安定しやすい

近年はクラウドサービスの活用やWeb会議、ファイル送受信など、業務でインターネットを使う場面が増えています。複数の社員が同時にインターネットを利用することも一般的になり、オフィス全体での同時接続が増加しました。

特に、動画ファイルの取り扱いがある業務、CADや設計データなど大容量ファイルを頻繁にやり取りする業務では、通信量が増えやすくなります。また複数のWeb会議が同時に行われる場面などでも、回線全体にかかる負荷が大きくなります。10Gは1Gと比較して帯域(一度に送受信できるデータ容量の上限)に余裕があるため、同時接続が多い環境でも通信品質を保ちやすい点が、通信量の多いオフィスで選ばれる理由のひとつです。

通信環境は顧客対応品質や作業スピードに影響する

通信速度が遅い、つながりにくいといったトラブルは、作業スピードの低下やストレスにつながることがあります。そのため、より安定した通信を求めて10G回線の導入を検討する企業が増えています。
例えば、Web会議の最中に映像が乱れたり音声が途切れたりすると、商談や打ち合わせの円滑な進行に支障が生じる恐れがあります。また、Microsoft 365などのクラウドサービスを業務で利用する際、ファイルの開閉や保存に待ち時間が発生すると、作業の流れが止まりやすくなります。

特にWeb会議では、下り(ダウンロード)だけでなく上り(アップロード)の速度も重要です。画面共有では上り帯域を使用するため、社内で複数のWeb会議が並行して行われる場合には、回線全体の帯域に余裕があるほど通信が安定しやすくなります。10Gであれば上り・下りともに十分な帯域を確保しやすくなり、複数のWeb会議が同時に行われる環境でも、安定した通信が期待できます。

現在の通信環境で課題が生じている場合には、自社のWeb会議の頻度やクラウドサービスの利用状況を踏まえ、回線の見直しを検討するとよいでしょう。

1Gと10Gどちらを選ぶべき?具体的な判断基準と考え方

自社にとって1Gと10Gのどちらが適しているかを判断するには、現在の利用状況と今後の見通しを整理することが有効です。

以下に挙げる項目に複数当てはまる場合は、10Gの導入を視野に入れてもよいでしょう。

【10Gが選択肢となるケース】
Web会議を複数の会議室・リモート拠点で同時に行う機会が多い
Microsoft 365やGoogle Workspaceなどのクラウドストレージを全社的に利用している
CAD・動画・設計データなど大容量ファイルの送受信が日常的にある
現在の回線で「午前中は速いが午後になると遅くなる」など時間帯による速度差を感じている
今後、クラウド移行や事業拡大を計画している

一方で、以下のようなケースでは、1Gでも十分に対応できる場合があります。

【1Gでも対応できるケース】
メールやインターネットの閲覧が中心で、大容量ファイルを扱う機会が少ない
クラウドサービスの利用が限定的
Web会議を行わない、あるいは頻度が少ない
現状の回線速度に不満を感じていない

ただし、今後クラウドサービスの活用拡大や従業員の増員を予定している場合は、早めに10Gを視野に入れて検討を始めるのも選択肢のひとつです。

10G導入で失敗しないための、ネットワーク機器の確認ポイント

10Gの性能を活かすには、回線そのものに加えて、オフィス内のネットワーク機器が10Gに対応しているかを確認することが重要です。回線が10Gでも、社内の機器(LANケーブル・ルータ・パソコンなど)が10Gに対応していない場合は、機器側の規格によって速度が制限される仕組みになっているためです。

ここでは、10G導入を検討する際に、回線以外で確認しておきたい3つのポイントを整理します。

1. LANケーブルの規格を確認する

LANケーブルには、「Cat5e」「Cat6A」などの規格があり、規格ごとに対応できる通信速度が異なります。例えば現在使用中のLANケーブルが「Cat5e(カテゴリ5e)」の場合、Cat5eは最大1Gbpsまでの対応となるため、10G回線に切り替えても、ケーブル部分の通信速度は1Gが上限となります。10Gの性能を引き出すためには、Cat6A(カテゴリ6A)以上のケーブルが必要です。

規格最大通信速度用途の目安
Cat5e1Gbps1G回線向け
Cat61Gbps~10Gbps1G回線向け(短距離であれば10G対応の場合あり)
Cat6A10Gbps一般的なオフィスの10G導入に最適
Cat7以上10Gbps以上データセンター向け(一般的なオフィス業務では過剰な場合あり)

Cat7以上はデータセンターなどでの利用を想定した規格となっているため、アース処理が不十分だとかえってノイズの影響を受けやすくなる場合があります。一般的なオフィスで10Gを利用する用途には、Cat6Aが目安になるでしょう。

自社で使っているLANケーブルの規格は、ケーブル表面に印字されているカテゴリ名で確認が可能です。「Cat5e」「Cat6」「Cat6A」などの表記を探し、読み取れない場合はケーブルの型番やメーカー情報をもとに調べるとよいでしょう。

2. 10G対応のルータ・スイッチングハブを使用する

LANケーブルと同様に、オフィス内の通信をさばくルータやスイッチングハブ(社内LANの分配装置)も、10G対応のものを使う必要があります。10Gに対応していない機器が経路上にある場合、そこがボトルネックとなり、回線本来の通信速度を発揮することができません。
10G対応ハブは製品によっては発熱が大きいため、放熱性の高い金属筐体の導入を検討するとよいでしょう。動作音を抑えたい場合は、ファンレスモデルを選択肢に含めるのもおすすめです。

また、無線(Wi-Fi)を使う環境では、Wi-Fiルータ自体の規格も確認が必要です。古いWi-Fi規格のルータを使用している場合、有線で10Gが使用できても、Wi-Fi経由で接続する端末では、ルータが対応できる速度までしか上がらない場合があります。

そのため、10G導入を検討する際は、現在使用しているルータやスイッチングハブ、Wi-Fi環境をあらかじめ確認しておくことが大切です。Wi-Fi環境の見直しが必要な場合は、レンタルサービスの活用もひとつの方法です。

Wi-Fiルータレンタルサービスの
詳細をみる

3. パソコン側も10Gに見合う性能へ見直す

最後に確認したいのが、パソコン(端末)側の性能です。パソコンのLANポート(NIC:ネットワークインターフェースカード)が10G非対応であれば、パソコン側の規格によって速度が制限されます。市販のノートパソコンの多くは標準で1Gbpsまでの対応のため、10Gの性能を発揮するには、USB接続の10G対応アダプターを利用するか、10G対応NICを搭載したパソコンに切り替える必要があります。

加えて、ストレージ性能も確認が必要です。パソコン内部のストレージがHDD(ハードディスク)の場合、書き込み速度は100~200MB/s程度が目安です。これは通信速度に換算すると約0.8Gbps~1.6Gbps相当にあたるため、ストレージ側のデータ保存速度がボトルネックとなる場合があります。SSD(特にNVMe)搭載機であれば、書き込み速度が不足しにくく、10G回線の性能を活かすことができます。

ただし、全てのパソコンを一斉に入れ替える必要はありません。CADによる設計業務や動画編集業務、大容量データを日常的に扱う業務では、回線速度の影響を受けやすくなります。こうした業務に従事する社員のパソコンから順に機器を更新していくことで、投資負担を抑えつつ10Gの効果を業務に活かしやすくなります。

法人向け10G光回線を選ぶ4つのポイント

10Gの導入を具体的に考える段階では、「どの10G光回線サービスを選ぶか」が次の検討事項となります。

「10G」と表示されていても、回線の仕組みやプロバイダーとの契約形態、附帯するサービス内容には事業者ごとに違いがあります。中小企業・小規模オフィスの視点で、特に確認しておきたい4つの選定ポイントを押さえておきましょう。

1. 回線設備の提供元を確認する

まず確認したいのが、どの事業者の回線設備を使って提供されるサービスかという点です。

「法人向け10G」と表示されているサービスのなかには、NTT東日本・西日本が提供する「フレッツ光」や、NTTの回線設備を利用して各事業者が自社サービスとして展開する「光コラボレーション」(光コラボ)があります。フレッツ光および光コラボの回線設備は、他の利用者と共用する形です。提供エリアが広い一方、時間帯によっては利用者が集中する場合があります。

一方、電力系の通信事業者などが、NTTとは別に自社で保有・運用する回線設備を使って提供している「独自回線」のサービスもあります。NTTの設備を経由しないため、利用環境によってはピーク時の混雑の影響を受けにくい場合があります。

10G回線を選ぶ際は、こうした違いがあることを踏まえて、検討中のサービスが「フレッツ光」、「光コラボレーション」、「独自回線」のいずれにあたるのかを確認することが大切です。

2. プロバイダーは「一体型」か「個別契約型」か

インターネットへ接続するには、通常「回線事業者」と「プロバイダー」の2つの契約が必要です。この2つが同じ事業者から提供される「一体型」とするか、それぞれ別に契約する「個別契約型」とするかによって、日々の運用負担が変わります。

形態契約形態トラブル時の対応管理業務
個別契約型 回線事業者とプロバイダーを別々に契約 回線事業者・プロバイダーそれぞれに問い合わせが必要な場合がある 請求・問い合わせ窓口が複数に分かれる
一体型 1社で契約 まとめて問い合わせできる場合が多い 請求・問い合わせ窓口が一本化できる場合が多い

中小企業では、総務・経理の体制によっては請求や問い合わせ先の管理が負担になる場合があります。そのため、請求や問い合わせ先を一本化できることは、日々の管理負担を抑える効果が期待できます。

用語集

プロバイダーと回線事業者の違い、一体型のメリットを詳しくみる

3. BCP(事業継続)対策につながるか

BCP(事業継続計画)の観点では、通信環境が一時的に停止した場合の業務影響も確認しておく必要があります。オフィスの規模にかかわらず、顧客対応やクラウドサービスの利用状況によっては、回線停止が業務継続に影響する恐れがあるためです。

例えば、すでにNTT系の回線を利用している場合、2回線目(バックアップ用)として独自回線を導入するという考え方があります。NTT系とは異なる回線設備を利用することで、障害の範囲や社内構成によっては、業務への影響を抑えやすくなります。

【BCP対策につながる回線の選定ポイント】
メイン回線とサブ回線で別系統の回線を使う
主要なクラウド業務が止まった際の事業影響をあらかじめ確認しておく

通信が停止した際の影響度合いは業種・業務内容によって異なるため、自社の業務継続にとっての重要度を踏まえて検討するとよいでしょう。

用語集

BCP

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4. 法人契約ならではの付加価値があるか

導入後の運用を考えるうえで確認したいのが、トラブル時のサポート体制と、業務利用に必要となるオプションの有無です。

サポート体制:法人専用窓口、営業時間外の対応、訪問サポートの有無
固定IPアドレス:VPN接続や独自ドメインでのサーバ運用などに必要なオプションの有無
SLA(品質保証):稼働率保証の有無(コースによる)

中小企業や小規模オフィスでは、通信トラブルが発生した際に、社内だけで原因を切り分けることは難しい場合があります。そのため、問い合わせ窓口や訪問サポートの有無は、導入後の運用負担を考えるうえで確認しておきたい項目です。

ただし、固定IPアドレスやSLAは、全てのオフィスで必須となるものではありません。VPNの利用や特定の業務システムの運用など、通信停止時の影響が大きい業務がある場合は、自社の必要性に応じて検討項目に含めるかを判断しましょう。

用語集

SLA
VPN

法人向け10G光回線の選択肢「オフィスeo光」

オフィスeo光は、独自回線・プロバイダー一体型など、法人利用にも適した10G光回線サービスとして、以下の特徴があります。

関西電力グループが自社で保有する独自の光ファイバー網で、ピーク時にも混雑の影響を受けにくい回線品質を提供
回線とプロバイダーをオプテージが一括提供する一体型で、契約やトラブル時の問い合わせ先の一本化が可能
法人専用のサポート体制で、導入から運用まで相談可能

インターネット回線の導入や見直しで10G光回線を検討したい場合は、オフィスeo光をぜひ選択肢にお加えください。

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まとめ

1Gと10Gの違いは、単に速度の数字だけではありません。対応機器・回線の仕組み・安定性・運用のしやすさまで含めて、自社の業務にどちらが適しているかを総合的に判断することが重要です。同時接続する端末数やクラウドサービスの利用状況などを踏まえ、必要な性能や最適なサービスを検討しましょう。

オフィスのインターネット環境の見直しは、業務効率とコストの両面に大きく影響します。1Gと10G、それぞれの特徴を踏まえて、利用状況に合った回線を選んでいきましょう。

◎製品名、会社名等は、各社の商標または登録商標です。