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インターネットの通信速度が遅い!原因と対処法8選を解説

インターネットの通信速度が遅い!原因と対処法8選を解説

インターネットの通信速度が遅い場合、デバイス、接続機器、またはインターネット回線に問題が発生している可能性があります。通信速度が低下すると、オンライン会議中に突然接続が途切れたり、容量の大きなデータを送信するのに時間がかかったりと、業務に支障をきたすかもしれません。原因を明らかにし、早急に改善策を講じることでスムーズな業務の遂行につながります。

本記事では、インターネットの通信速度が遅くなる原因と対処法を解説します。

  1. インターネットの通信速度が遅くなる原因
    1. デバイスに原因がある場合
    2. ルータなど接続機器に原因がある場合
    3. インターネット回線に原因がある場合
  2. 通信速度が遅いときの対処法
    1. デバイスの再起動とインターネットの再接続
    2. 無線LANから有線LANに切り替える
    3. LANケーブルの規格を確認する
    4. ブラウザーをアップデートする
    5. OSをアップデートする
    6. ルータの設置環境を見直す
    7. 空き容量を増やす
    8. 回線事業者やプランを見直す
  3. 通信速度の確認方法
    1. 通信速度の単位
    2. 通信速度の目安
  4. まとめ

インターネットの通信速度が遅くなる原因

インターネットの速度が遅くなる原因は3つです。それぞれ詳しく解説します。

デバイスに原因がある場合

通信速度の遅延がある場合、まずパソコンやスマートフォンといったデバイス本体の処理速度やOS、ストレージの容量をチェックしましょう。
インターネット回線におけるユーザーの体感速度は、パソコンやスマートフォンなどのデバイスの処理速度によって大きく左右されます。実際のインターネット回線は高速でも、デバイスの処理速度が遅いために表示や処理に支障をきたしているケースがあります。

また、搭載されているOS(オペレーティングシステム)が古い場合もあります。WindowsをはじめとするOSは定期的に最新のバージョンを公開していますが、アップデートの実施はユーザーの任意です。アップデートせずに放置していると、高速化するインターネット回線にデバイスが対応できていないという事態が起こります。

ほかにも、データがメモリを圧迫していたり、ブラウザーのキャッシュがたまっていたりする場合にも、デバイスの処理速度が遅くなる可能性があります。

用語集

ルータなど接続機器に原因がある場合

デバイスに問題がない場合には、ルータやLANケーブルといったインターネット回線に接続する機器を確認してみましょう。

例えばWi-Fi接続の場合、ルータとデバイスの間で電波がうまく送受信できていないと処理速度が遅くなります。ルータを部屋の隅や窓際に置いているなど設置位置が適切でなかったり、電子レンジやほかの通信機器などの電波干渉を受けたりするような環境では本来の処理速度を実現できません。

そのほかルータが対応するWi-Fi規格が古く、十分な通信速度を確保できていない可能性も考えられます。

また、有線接続の場合には、LANケーブルの規格の確認が必要です。LANケーブルは「カテゴリー」と呼ばれる規格に分類されていますが、なかには高速通信を想定していないものもあります。LANケーブルのカテゴリーについては、後の章で詳しく解説するので参考にしてみてください。

用語集

インターネット回線に原因がある場合

使用状況や契約プランの兼ね合いで、通信制限がかかっているケースがあります。通信制限が問題でなければ、プロバイダーの混雑や、Webサイトへのアクセス集中による通信障害の発生が考えられます。

もし、上記のような状態が続く、または頻繁に発生するようであれば、インターネット回線の帯域幅が狭いのかもしれません。

インターネットの領域で使われる「帯域」とは、データ通信において、ネットワークがどれだけのデータ量を処理できるかを示す指標です。帯域が広い回線では通信速度が速く、帯域が狭い回線では通信速度が遅くなります。オフィスでは、より帯域が広い回線の使用が有効です。

用語集

通信速度が遅いときの対処法

インターネットの通信速度は、適切な対応をとることで改善が可能です。ここでは、8つの対処法を紹介します。

デバイスの再起動とインターネットの再接続

インターネットの通信速度が遅い場合、まずはデバイスの再起動およびインターネットの再接続を試してみましょう。デバイスや接続機器の一時的なエラーが原因なら、再起動によって不具合が解消される可能性があります。

デバイスや接続機器に熱が溜まっている場合には、少し休ませてから再起動を試みましょう。滞留している熱や電気が、インターネットの通信を阻害しているケースもあるためです。

いくつかあるインターネットの速度改善策のなかでもシンプルで容易な方法のため、最初に試してみるとよいでしょう。

無線LANから有線LANに切り替える

無線による接続を行っている場合は、有線LANへの切り替えが有効です。有線LANは、障害物や電波障害の有無といった外的要因よる影響を受けにくくなることから、安定的な通信環境を構築できます。

障害物には、土壁やコンクリート壁、断熱材といった建材や、積み重ねた書類、水槽なども該当します。オフィスでこれらを取り除くのが難しい場合は、有線LANへの切り替えを検討してみましょう。

ただし、有線LANを利用する場合には、LANケーブルの規格にも注意が必要です。

LANケーブルの規格を確認する

有線接続を行う場合には、LANケーブルの規格に注目しましょう。LANケーブルには「カテゴリー」と呼ばれる規格が設けられており、カテゴリーの数字が大きくなるほど通信速度も速くなります。

カテゴリー 最大通信速度
CAT.5 100Mbps
CAT.5e 1Gbps
CAT.6 1Gbps
CAT.6A 10Gbps
CAT.7 10Gbps
CAT.7A 10Gbps
CAT8 40Gbps

インターネットの使用には、1Gbpsの光回線ならカテゴリー5e以上、10Gbpsの場合はカテゴリー6A以上で十分です。ただし、現在1Gbpsの光回線を使用しているオフィスでも、将来的に10Gbps化する場合を視野に入れて6A以上を導入しておくとよいでしょう。

ブラウザーをアップデートする

最新のOSを利用していても、ブラウザーのバージョンが古ければ通信速度が遅くなることがあります。安定的な高速通信を実現するためには、ブラウザーのアップデートが欠かせません。

ただし、使用環境との相性によっては特定のブラウザーで通信エラーが出る場合もあります。例えば、複数のブラウザーで表示可能なWebサイトが、特定のブラウザーを使用した場合のみ「サーバが見つかりませんでした」または「正常に接続できませんでした」 といったエラーメッセージが表示されるような場合です。

ブラウザーを最新バージョンにアップデートしても速度が遅いように感じるときには、別のブラウザーに変更するのも方法の一つです。

OSをアップデートする

パソコンやスマートフォンのOSにもバージョンが存在します。ブラウザーと同様に、OSも最新バーションでないと通信速度に影響をおよぼす場合があるため、チェックが必要です。デバイスの設定画面からOSを確認し、最新バージョンかどうかを確認しましょう。もし最新バージョンになっていないときは、アップデートを試してみてください。

デバイスの処理能力によっては最新バージョンのOSにアップデートできない場合もありますが、この場合はすでにデバイスが古く、買い替えを検討する時期かもしれません。

ルータの設置環境を見直す

無線接続の場合、ルータの設置環境やデバイスとの位置関係によっては、ルータが本来の性能を発揮できないケースがあります。例えば、デバイスをルータに近づけると速度が改善する場合は、使用場所までWi-Fiが十分に届いていない可能性があります。

他にも、ルータの周りに障害物があると電波が届きにくいため、棚の中や部屋の隅などに設置すると、電波が遮られやすくなります。オフィス全体に電波を届かせるなら、できるだけオフィスの中心部に設置することを意識しましょう。

また、ルータが対応するWi-Fiの規格が古い場合には、新しい規格に対応するルータへの買い替えを検討してみましょう。

空き容量を増やす

デバイスのストレージの空き容量が少ないと、処理速度が落ちてスムーズにインターネットを利用できないことがあります。デバイスの設定画面からストレージを確認し、空きが少なければ容量を増やしましょう。

ストレージとは、デバイス内にあるデータを保存する場所のことです。内部ストレージが少なくなっているときは、不要なデータを削除することで空き容量を増やせます。

ストレージの容量確認と併せて、キャッシュの削除も実行するとよいでしょう。

キャッシュとは、インターネットでサイトの閲覧やアプリの起動などを行った際に一時的に保存される情報のことです。キャッシュは、放っておくとどんどん溜まっていきます。

キャッシュが残っていれば訪問したことがあるサイトを再び開く際の表示はスムーズになりますが、必要以上に溜まってしまうと、かえって動作が遅くなることもあります。そうなると、デバイス全体の通信速度にも影響が表れるでしょう。

回線事業者やプランを見直す

契約中のインターネット回線の速度が常に遅い、またはこれまでに紹介した対処法を試しても速度低下を繰り返すなら、回線事業者やプランの見直しも一案です。モバイル回線を利用している場合は、有線の光ファイバーを引き込む光回線の導入を検討してみてください。

光回線をすでに導入している場合は、帯域幅の大きいプランに見直すとよいでしょう。光回線同士の乗り換えでも、より高速なプランに乗り換えることで、速度改善が期待できます。

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通信速度の確認方法

通信速度には、「理論値」と「実測値」の2種類があります。理論値は理想的な通信環境下で期待できる速度のことで、実測値は障害物などが存在する環境において実際に測定された速度のことです。

回線事業者でよく用いられているのは理論値ですが、現実的には、理論値どおりの速度が出ることはほとんどありません。そのため、インターネットの通信速度について考える際には、理論値ではなく実測値を確認するようにしましょう。

通信速度を調べる方法はさまざまありますが、おすすめは、各プロバイダーが提供する速度計測サイトで調べる方法です。多くの計測サイトでは、速度計測実行ボタンをクリックするだけでアップロード(上り)とダウンロード(下り)の数値がわかります。

上り・下りとは、デバイス側から見たデータの方向です。アップロード(送信や投稿)は上り、ダウンロード(受信や閲覧・視聴)は下りと表されます。

日常生活で重視されるのは下りの速さですが、大容量のデータを共有する、オンライン会議をおこなうなどの業務においては、上りと下りの双方で適正な通信速度が求められます。

通信速度の単位

通信速度の単位は「bps」です。bpsは「bit per second」の略で、1秒あたりに転送可能なデータ量を示しています。

単位 転送可能なデータ量
bps 毎秒1bitのデータ送信が可能
kbps bpsの1,000倍
Mbps bpsの100万倍
kbpsの1,000倍
Gbps bpsの10億倍
Mbpsの1,000倍

1bpsで送信可能なデータ量は、毎秒1bitです。インターネットの通信速度を表す際に従来よく用いられてきたのは「Mbps」で、「1Mbps」は1秒間に1,000bit(Mbit)のデータを、「30Mbps」は1秒間に3万bit(30Mbit)のデータを転送可能であることを示します。

現在、光回線を中心によく用いられるのは、「Gbps」です。GbpsはMbpsの1,000倍の速度で、1Gbpsで1秒間に転送できるデータ量は125MBとなります。

通信速度の目安

インターネットの快適な通信速度は、用途によって異なります。ただし、利用環境によっても違いが生じるため、以下はあくまでも目安と捉えておくとよいでしょう。

用途 必要な通信速度
メールやメッセージの送信 約500kbps~1Mbps
Webサイトの閲覧 約1~10Mbps
Web会議 約10~30Mbps以上

メールの送受信において、画像や動画を添付する場合は1Mbps以上が推奨されます。数の画像や動画が掲載されているWebページを閲覧する場合は10Mbpsの通信速度を確保しましょう。

また、Web会議で円滑なコミュニケーションを実現するには、30Mbps以上の十分な速度を確保しておくことをおすすめします。

まとめ

インターネットの通信速度が遅い場合には、デバイス・接続機器・インターネット回線のいずれかに問題が生じていると考えられます。いずれの場合でも、適切な対処を取ることで通信速度の改善が可能です。

本記事で紹介した対処法では通信速度の改善が見られない、または通信速度の低下を繰り返すようであれば、回線事業者やプランの見直しをおすすめします。

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