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電話回線の増設は何から始める?確認事項や方法を紹介!

電話回線の増設は何から始める?確認事項や方法を紹介!

電話回線の増設は、事業の拡大期や従業員の増員時に多くの企業が直面する課題のひとつです。しかし、ビジネスフォンの電話回線増設となると、何から着手すべきかなどの不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ビジネスフォン向けの電話回線の増設方法や工事の種類・流れを解説します。必要となる費用項目も紹介しますので、ぜひご活用ください。

  1. 電話回線とは?
    1. 電話回線の種類は3つ
  2. 自社が求める電話環境によって増設方法は異なる
    1. 電話機の追加が必要な場合
    2. 同時通話数の追加が必要な場合
    3. 電話番号の追加が必要な場合
  3. 電話回線を増設する前に確認しておくこと
    1. 契約している回線事業者と回線の種類
    2. 回線の契約本数と使用中の電話番号数
    3. 現行のPBXに接続可能な電話回線数
  4. 電話回線増設工事の流れ
    1. 回線事業者とビジネスフォン事業者に連絡する
    2. 回線事業者によって電話回線の引き込み工事が行われる
    3. ビジネスフォン事業者によって電話工事が行われる
  5. 電話回線を増設するために必要な費用
    1. 回線事業者に支払う費用
    2. ビジネスフォン事業者に支払う費用
    3. 電話回線増設にかかる工事額はケースバイケース
  6. オフィスeo光電話の特長・サービス内容
  7. まとめ

電話回線とは?

電話回線の増設について正確に理解するために、まずは基礎知識をおさらいしておきましょう。

電話回線とは、電話機とPBX(電話交換機)をつなぐ伝送路のことで、電話の受発信や通話には欠かせないものです。簡単にいうと「データの通り道」のようなもので、発信者からPBXを経由し、着信者へとつながっています。

電話回線増築

用語集

PBX

電話回線の種類は3つ

電話回線には、「アナログ回線」「ISDN回線」「光回線」の3種類があります。

アナログ回線とは、銅線を使用して電話機や他の音声通信機器を接続し、音声をアナログ信号で伝送するものです。開設が安価で広く普及している回線ですが、ノイズや減衰の影響を受けやすい特徴があります。1つのアナログ回線について付与されるのは原則「1電話番号」「1チャネル」です。

ISDN回線はアナログ回線と同様に銅線を使用しますが、音声伝送はデジタル信号で行われます。デジタル信号によって、音声とデータを同時に・高品質で伝送できる一方、利用料金が高く、設置が複雑でインフラ整備が必要であるという難点があります。1つのISDN回線に対して付与されるのは、原則「1電話番号」と、最大「2チャネル」です。

ただし、ISDN回線はサービスが終了するため、新規契約の受付は2024年8月31日をもって終了となります。

光回線は、光ファイバーケーブルを使用してデータの送受信を行うインターネット回線です。光信号によって、データを高速かつ大容量で伝送することができ、ノイズや減衰が少なく安定した通信が特徴です。企業向けプランでは、1つの光回線につき複数の電話番号とチャネル数が付与されます(サービスによって付与数は異なります)。

これまで一般的には、アナログ回線とISDN回線が使われてきました。しかし、近年はインターネットの普及に加え、高速・大容量通信が可能で、ノイズや減衰が少なく安定し、将来的な拡張性や信頼性も高い「光回線」が主流になっています。

◎「光回線」の詳しい解説はこちら

また、電話回線と混同されやすい用語も存在します。代表例として挙げられるのは、「チャネル数」「電話番号」「電話線」です。

それぞれの用語の意味は、以下の通りです。

電話回線:通信キャリアが提供する物理的な音声通信設備(「アナログ回線」「ISDN回線」「光回線」など)
チャネル数:外線として同時に通話できる数
電話番号:特定の電話回線を識別するための、0~9の数字を組み合わせた番号
電話線:固定電話機を電話回線に接続する際に使用する物理的なケーブル

自社が求める電話環境によって増設方法は異なる

自社にとってどんな電話環境が必要かを把握することが、適切な対応につながります。この章では、ニーズに合った電話環境を整えるためのケーススタディを紹介します。必要な対応を確認してみましょう。

電話機の追加が必要な場合

以下のようなケースは、電話機の増設で解決可能です。

現在の電話機の台数では業務の対応がしきれなくなった
企業内で新しい部署が設置され、それぞれに専用の電話機が必要
ファックス機や専用回線の導入など、異なる用途のために複数の電話機が必要になった

PBX(交換機)がある場合、電話線を接続する空きポートがあれば電話機の用意のみで対応できます。PBXに空きポートがない場合は、電話機の用意に加えてPBXの拡張も必要です。
PBXを利用していない場合は、回線事業者に相談するようにしましょう。

同時通話数の追加が必要な場合

以下のようなケースは、同時通話数を増やすことで解決できます。

顧客が増加し、問い合わせが増えた
自然災害やシステム障害などの緊急事態時における問い合わせの急増に、迅速に対応したい

現在、アナログ回線もしくはISDN回線ですでに最大数のチャネルを利用している場合は、回線の追加が必要です。

一方、光回線の場合は利用可能なチャネル数が多いため、設置機器の増設が必要な場合はあるものの、回線を数多く引き込むことなく同時通話数を増やせます。現在アナログ回線やISDN回線を利用しているのなら、光回線への乗り換えもひとつの手です。

すでに光回線を利用している場合は、プランの見直しで対応できる可能性があります。契約先の事業者に問い合わせてみるとよいでしょう。

またPBXがある場合には、パッケージの追加を求められる可能性もあるため、PBX事業者にも確認を取りましょう。

電話番号の追加が必要な場合

次のようなケースでは、必ずしも電話回線を増やす必要はなく、電話番号の追加で対応できる場合があります。

特定の部署や顧客専用の問い合わせ窓口を設置したい
特定のプロジェクトやイベント専用番号を設けて集中管理したい

電話番号を追加するだけであれば、電話回線を増やすよりも月額料金が抑えられます。ただし、電話番号の追加=同時通話数を増やすことにはなりません。電話番号の使い分けが目的で、電話の受発信があまりない場合は電話番号の追加がおすすめです。

なお電話番号を追加する際、PBXがある場合にはPBX側の設定も必要となります。

電話回線を増設する前に確認しておくこと

ここからは、電話回線の増設に着手する前に確認しておきたいことを紹介します。いずれも電話回線の種類・プラン選択や事業者への問い合わせをスムーズに進めるための確認です。

契約している回線事業者と回線の種類

まずは、最低限の自社の現状を把握することからはじめます。最初に確認すべきことは、現在契約中の回線事業者と、電話回線の種類です。

特に回線事業者が不明の場合は増設の問い合わせ先もわからないため、明確にしておかなければなりません。以前は回線事業者といえばNTTを意味していましたが、現在は複数の事業者が存在しているため、しっかりと確認する必要があります。

回線の契約本数と使用中の電話番号数

利用中の回線事業者と電話回線の種類が判明したら、自社の契約内容や、契約している電話回線の数などの使用状況を正しく把握しましょう。

現在の使用状況を確認する際に注意が必要なのは、「電話番号数=契約している電話回線数」ではない点です。例えば、複数の電話番号を持っていても、電話回線の契約は1つで、オプションサービスを利用した追加番号である可能性があります。

現状と併せて今後の運用計画も明確化しておくと、必要なプランなどの選択がしやすくなるでしょう。

現行のPBXに接続可能な電話回線数

ビジネスフォンの増設においては、PBXの確認も欠かせません。なぜなら、PBXのサイズによって「収容可能な電話回線数」と「接続可能な電話機数」が異なるためです。

PBXの品番を確認しておけば、現行のPBXで希望の設定が可能かどうかといった、回線事業者とのやりとりもスムーズになるでしょう。もし現行のPBXでは増設が叶わない場合は、PBXの交換も検討しなければなりません。

電話回線増設工事の流れ

ここまでは、電話回線の増設に関わる基礎知識を紹介してきました。ここからは、電話機や同時通話数、電話番号の追加だけではカバーしきれず、電話回線工事が必要となった場合の大まかな流れを解説します。

回線事業者とビジネスフォン事業者に連絡する

自社の現状把握と今後の運用計画が明確になり、電話回線の増設工事が必要なことが判明したら、まずは回線事業者とビジネスフォン事業者(PBX事業者)に連絡を取ります。

電話回線の増設には、「電話回線工事」と「電話工事」の2つが必要です。

電話回線工事とは、電話回線を増設する建物の壁まで引き込むための工事です。電話回線工事は、電話回線の増設や移設の際に必ず、回線事業者によって行われます。

電話工事は、回線事業者によって建物まで引き込まれた電話回線を、ビジネスフォンとしてオフィス内で使えるようにする工事です。電話工事の作業は、「必要に応じたPBXの設置工事」「PBXと増設するビジネスフォンをつなぐ電話配線工事」「増設するビジネスフォンそれぞれの接続・設定を行う電話機設置工事」の順で行われます。

回線事業者への依頼時に、プランや工事の詳細、増設分の電話番号を決定します。

電話回線の工事はスケジュールによって、申し込み後すぐとはいかないこともあるため、電話回線を利用したい時期から逆算し、できれば1カ月程度、遅くとも2~3週間前には申し込みを済ませておくようにしましょう。

回線事業者によって電話回線の引き込み工事が行われる

回線事業者の局内からオフィスまで、契約内容に応じた電話回線を引き込む工事です。契約内容に応じて、必要な回線数や種類が決定されます。

事前に工事の日程を確認し、オフィスのレイアウトや業務に影響が出ないように注意しましょう。

工事後には回線のテストを行い、問題がないことを確認します。

ビジネスフォン事業者によって電話工事が行われる

先ほど紹介した回線事業者による工事は、あくまでもオフィスに電話回線を引き込むための工事です。ビジネスフォン事業者による、PBXと電話機の接続や、設定が行われなければオフィスの電話を使用する環境が整いません。

ビジネスフォンの増設工事は、回線がIDSNであれば10日~2週間、光回線なら1カ月程度を要します。こちらも、電話を必要とするスケジュールから逆算して、早めに申し込むようにしましょう。電話工事の終了後に通話テストを実施し、無事に通話ができれば電話回線の増設工事は完了です。

電話回線を増設するために必要な費用

電話回線を増設するためには、どのような費用が必要なのでしょうか。回線事業者とビジネスフォン事業者それぞれに支払う費用の項目を紹介します。

回線事業者に支払う費用

回線事業者に支払う主な費用は、回線工事費です。電話回線をオフィスまで引き込むために必要な工事費用が該当します。

ビジネスフォン事業者に支払う費用

ビジネスフォン事業者に支払う主な費用には、以下のようなものが挙げられます。

電話機の購入費
設定費
配線・取付費
ユニットの追加やPBXのバージョンアップ費

ビジネスフォンのPBXのスペックや回線の空き状況などによっては、ユニットの追加やPBXのバージョンアップが必要になる場合があります。

また、PBXを交換する場合はすべての電話機を交換するケースがあります。ビジネスフォンの場合はPBXによって接続可能な電話機が限定されることがあるため、同じメーカーの電話機でも、型番が少し異なるだけで接続できない場合があるからです。

電話回線増設にかかる工事額はケースバイケース

電話回線の増設工事にかかる費用は、オフィスの規模や電話機の数などによって大幅に変動します。

工事費が高額になる可能性が高いのは、ユニットの追加やPBXのバージョンアップが必要な場合です。反対に、PBXに空き回線があってそのまま利用できる場合や、すでにケーブルが配線されている場合などは、工事費が抑えられる傾向にあります。

同じ工事内容であっても、事業者によって工事額が異なります。オフィスeo光電話なら、チャネル数の追加とコスト削減を同時に実現可能です。

オプテージがご提供する「オフィスeo光電話」の詳細はこちら

オフィスeo光電話の特長・サービス内容

オフィスeo光電話は、光回線を利用するIP電話サービスです。NTT回線が不要なことから基本料が無料で、オプテージが提供するIP電話同士は通話料もかからないため、コストダウンにつながります。

代表電話サービスやダイヤルインサービスといった、ビジネスに役立つサービスのラインアップも豊富です。追加電話番号サービスを利用すれば、1番号につき月100円(税抜)で電話番号を追加できます。

多チャネル(4チャネル)の光電話サービスがインターネット回線のご契約に+1,700円~(税抜)で利用可能なため、アナログ回線やISDN回線からの乗り換えを検討している企業さまにとってもお得な選択肢です。

用語集

まとめ

オフィスの電話回線増設には、さまざまな方法があります。現在の契約や電話使用の状況、ニーズなどによって適した増設方法は異なるため、まずは自社の現状とニーズを把握するところからはじめるとよいでしょう。

すでに光回線を利用している企業では、電話回線を増設せずともプランの見直しでニーズを満たせる可能性があります。現在アナログ回線、もしくはISDN回線を利用中の場合は、この機会に光回線への乗り換えを検討するのがおすすめです。

自社に適した方法で、オフィスの電話環境の最適化を図ってみてください。

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