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事務所開設に必要なものや設備は?スケジュールも紹介

事務所開設に必要なものや設備は?スケジュールも紹介

事務所の開設は、新会社の設立時だけでなく、既存事業の拡大期にも多くの企業が検討する選択肢のひとつです。人員の増員や経営規模の拡大に対応するためには、支店の増設や、より広い事務所への移転は有効でしょう。

本記事では、企業が新たに事務所を開設する際に必要な準備や、開設までのスケジュール、工事を要するIT設備などを紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

  1. 事務所を開設するためにすべきこと
    1. 事務所の規模を決める
    2. 資金調達
    3. 各種書類の準備
    4. 各種工事の手配
    5. 通信環境の整備
    6. オフィス用品・備品の準備
  2. 事務所開設までのスケジュール
    1. 【開設1年前】事業計画書を立案・作成する
    2. 【開設6カ月前】資金調達と物件探しを始める
    3. 【開設1カ月前まで】公的機関への届出・申請に必要な書類を作成・準備する
    4. 【開設2週間前】公的機関への届出・申請を行う
  3. 事務所の開設にあたって工事が必要なIT設備
    1. ビジネスフォン
    2. インターネット・社内ネットワーク
  4. 事務所の開設にかかる費用項目
  5. オフィスeo光の高速インターネット / 光電話サービス
  6. まとめ

事務所を開設するためにすべきこと

企業が新事務所を開設するにあたって必要な準備は、主に以下の6点です。

事務所の規模を決める
資金調達
各種書類の準備
各種工事の手配
通信環境の整備
オフィス用品・備品の準備

それぞれ詳しく解説します。

事務所の規模を決める

まずは、事務所の用途や入居人数から事務所の規模を決めます。ここで着目したいのは、「フィジカルディスタンス」です。

フィジカルディスタンスとは「人同士が物理的な距離を取る」という意味の言葉で、飛沫感染の防止に有効なものです。厚生労働省からは、フィジカルディスタンスの確保には2メートル以上(最低1メートル)の間隔確保が推奨されています。

つまり、フィジカルディスタンスを確保する場合は、通路幅や机間の距離に余裕を持たせた設計が求められます。入居する従業員数だけでなく、フィジカルディスタンスも考慮しつつ、必要面積を算出しましょう。

算出した必要面積に加え、利便性や賃料とのバランスといった、立地やコストなどの条件をふまえてオフィスを検討します。

また、これから会社を立ち上げる場合は、事務所の規模を決める前に、事業やサービスの内容・方針、法人としての屋号/社名/事務所名などの基本情報を決定しておくことも重要です。

資金調達

「資金調達」というと、「会社を立ち上げるためのプロセス」といったイメージが強いかもしれません。しかし、2拠点目以降であっても、「事務所を開設する」ためにかかる費用は生じます。

業種によっても異なるものの、安心して事業を継続するためには、3〜6カ月分ほどの資金を確保しておくとよいといわれています。新事務所を開設するにあたり、自己資金を用意するのか、融資を利用するのかを検討しておきましょう。

融資は、民間金融機関だけでなく、日本政策金融公庫や各市区町村など公的機関でも実施しています。公的機関の補助金や助成金が利用できる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

各種書類の準備

事務所の開設にあたっては、「物件契約に必要な書類」と「公的機関へ提出する申請書・届出」の準備が必要です。それぞれに必要な書類や手続きを一部紹介します。

自社ビルやレンタルオフィスなど事務所物件の形態はさまざまですが、ここでは、賃貸物件を例に紹介します。事務所の賃貸契約時に求められる主な書類は、以下の4点です。

会社謄本
印鑑証明書
連帯保証人の住民票
連帯保証人の印鑑証明書

続いて、物件形態によらず、事務所を開設する際に必要な公的機関への申請・届出は以下の2点です。

登記の申請(株式会社本店移転登記申請書など)
税金・保険関連の申請(給与支払事務所等の開設届出書など)

これから会社を立ち上げる場合には、上記の申請・届出に加え、会社設立のための書類も準備しましょう。以下必要となる、主な書類を3点紹介します。

法人設立届出書
青色申告承認申請書
源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書(給与を支払う従業員が常時10人未満であり、源泉徴収した所得税および復興特別所得税を年2回にまとめて納付する特例を受ける場合)

書類や手続きごとにそれぞれの規定があるため、会社の状況に合わせ、事前に必要書類の確認をしましょう。

各種工事の手配

事務所の開設にあたっては、主に以下の工事が必要です。手配漏れが起こらないよう注意しておきましょう。

【消防工事】
消火/警報/避難/消防活動用の設備設置工事
(注)上記設備の設置は、消防法によって義務づけられています。

【電気工事】
電気コンセントやスイッチの新設・移動工事
照明器具の設置工事 など

【内装工事】
床・壁・天井の仕上げ工事
パーテーション工事 など

【空調工事】
冷暖房設備の設置工事
湿度/臭気/騒音を管理する設備の設置や工事
空気清浄システムの導入工事 など

【水回り工事】
トイレや給湯室などの給排水工事

【防犯工事】
防犯カメラやロック設備などの設置工事

通信環境の整備

電話やインターネット環境は、多くの企業にとって重要なインフラといえるでしょう。ビジネスの機会損失を防ぐためにも、入居までの環境整備が求められます。

通信環境の整備にかかる工事には時間を要するため、事務所開設の2カ月前には工事を依頼しておくようにしましょう。

インターネット環境の整備には、回線事業者との契約のほか、ルータなどのネットワーク機器類の整備、社内ネットワークの構築が必要です。社内ネットワーク構築方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

オフィス用品・備品の準備

事務所で実施する業務に合わせて必要なオフィス家具や用品、備品を準備します。

一般的なアイテムには、以下のようなものが挙げられます。

【オフィス家具】
デスク
椅子
ロッカー
書類棚 など

【事務用品・備品】
パソコンおよび周辺機器
電話機
筆記用具
ごみ箱
シュレッダー
時計
傘立て  など

また、なかには印鑑や名刺、看板などのように自社にあわせてオーダーすべきアイテムもあります。オーダーアイテムは、事務所の開設日から逆算して早めに発注しておくようにしましょう。

事務所開設までのスケジュール

この章では、事務所開設までの流れをスケジュールに沿って解説します。

ただし、スケジュールは業種や規模によって異なるため、いずれの場合でも必ずしも1年前から準備する必要があるわけではありません。ここで紹介するスケジュールはあくまで目安としてご活用ください。

【開設1年前】事業計画書を立案・作成する

事務所の適切な規模や立地、予算は事業の方向性をもとに算出します。そのため、新会社を設立する場合は、まず事業の方向性を定めることが重要です。

2拠点目以降の事務所開設の場合でも、1拠点目と事業コンセプトやターゲットが異なる場合は、新会社設立時と同様に該当事務所単体の方向性を定める必要があります。

また、事務所物件の契約時には、会社謄本や印鑑証明が必要です。つまり、物件契約までには会社設立の手続きが完了していなければなりません。

上記を踏まえ、これから新会社を設立する場合には、ある程度事業計画が立ったら設立の手続き・申請に取りかかるようにしましょう。

事業計画書の作成は、新会社設立、2拠点目以降の事務所開設のいずれにおいても必須ではありません。しかし、出資や融資などを受ける場合には、事業計画書の提出を求められることが多いため、資金調達のためにも作成しておくとよいでしょう。

事業計画の作成と併せて、事業に必要となる設備や通信環境などの洗い出しや、事務所のデザイン・レイアウトの検討を始めます。

【開設6カ月前】資金調達と物件探しを始める

新事務所の事業の方向性をもとに、具体的な物件条件や事務所のデザイン・レイアウト案を固めていきます。そして、物件やレイアウト、想定される使用状況などに合わせて整備すべき通信環境の具体案も作成しておきましょう。

各具体案を作成後、そこから必要な資金額や立地条件を算出し、資金調達と物件探しに着手します。

物件の候補が定まってきた段階で、内装・電気・通信などの各種工事の業者を選定し、見積もりを取りましょう。

物件と各種工事の依頼先が決定し次第、事務所開設日から逆算して各着工日を調整・決定します。

【開設1カ月前まで】公的機関への届出・申請に必要な書類を作成・準備する

新事務所開設の1カ月前までには、公的機関への届け出・申請に必要な書類を作成しておきましょう。ここでいう「必要書類」は、会社の新設・2拠点目以降の事務所開設に関わらず、「新たな事務所を開設するにあたって求められる書類」です。

各種書類は、基本的には原本で、発行から3カ月以内のものが求められます。

「必要書類」の詳細については、本記事の「各種書類の準備」の項目をご確認ください。

【開設2週間前】公的機関への届出・申請を行う

事務所の開設に必要な書類が準備できれば、管轄の法務局や税務署にて届出・申請を行います。公的機関に提出する書類は、書式や期限が指定されているケースがほとんどです。それぞれ異なった書式や期限が設定されていますので、間違いがないようしっかりと確認しながら届出・申請を進めましょう。

最近は、オンラインで実施可能な届出・申請も増えてきました。届出・申請にかかる時間と手間を削減したい場合には、オンライン申請が有効です。

事務所の開設にあたって工事が必要なIT設備

この章では、事務所の開設にあたって必要なIT関連の設備のうち、工事を要するものを紹介します。

先にも触れましたが、IT設備の工事には時間がかかります。ここで必要な準備をあらかじめ把握しておき、優先的に取りかかるよう意識しましょう。

ビジネスフォン

電話を社内外との主な連絡手段としている企業も多いでしょう。連絡が取れない時間が長引くほど機会損失のリスクが高まるため、ビジネスフォン工事は事務所開設日までに必ず整備しておきたいところです。

事務所の開設日が決まったら、回線事業者やビジネスフォン事業者に連絡し、利用するサービスなどを検討・調整しましょう。事務所レイアウトの検討時に、併せてビジネスフォン関連の配置・配線も決めておくのがおすすめです。

事業者やサービス内容が決まり次第、着工日を話し合い、決定します。

インターネット・社内ネットワーク

現代のビジネスシーンにおいて、インターネット環境や社内ネットワークも、電話と並んで早めに開通させたい重要なインフラ設備であるといってよいでしょう。ビジネスフォンの配置・配線と同様、事務所レイアウトの検討時に、併せてパソコンやネットワーク機器の位置を検討しておくのがおすすめです。

社内でWi-Fiを利用する場合は、インターネットの工事と同時にWi-Fiルータの設置や設定も行います。電話とインターネット回線をまとめて提供するサービスを活用すれば、導入計画もよりスムーズに進められるでしょう。

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事務所の開設にかかる費用項目

事務所の開設にかかる主な費用項目には、以下のようなものが挙げられます。

物件の取得費用
内装工事費用
設備費用
広告宣伝費用

それぞれの工事を別々の事業者に依頼すると、時間が余分にかかるだけでなく費用もかさみます。デザインから内装工事、アフターサービスまで一貫して対応できる事業者に依頼すれば、時間・費用ともに抑えられるでしょう。

オフィスeo光の高速インターネット / 光電話サービス

オフィスeo光は、高品質&低価格でインターネットと電話が利用できることから、関西で7,000社を超える企業さまに選ばれているサービスです。独自の光ファイバー網を活用し、プロバイダー料込みで月額5,900円(税抜)から利用可能な中小企業&SOHOオフィス向け光ネットサービス「オフィスeo光ネット」と、光ネットにプラス1,700円(税抜)から利用可能なIP電話サービス「オフィスeo光電話」を提供しています。

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用語集

まとめ

事務所を開設するにあたってまず検討すべき事項は、事務所の規模を決めることです。そこから、資金調達や書類といった具体的な準備に進みます。

事務所を開設するためにはさまざまな設備工事が必要ですが、なかでも早めに手配したいのは、多くの企業でインフラの中心的役割を担う通信環境についてです。事務所開設の2カ月前には、工事依頼を完了しておくようにしましょう。

ビジネスフォンとインターネット回線はそれぞれ別の事業者に依頼することも可能なものの、セットで提供されているサービスを利用すれば、手間と費用を抑えられます。ビジネスの機会損失を防ぐためにも、ネットワーク関連の導入・運用をシンプル化することがおすすめです。

関西で事務所の開設をご検討中なら、ぜひ一度、オフィスeo光までお気軽にご相談ください。

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