
企業が扱うデータ量は、年々激増する一方です。ハイブリッドクラウドの場合、増え続けるデータはクラウドサービスや複数の拠点を跨いで処理されるため、何より求められるのが低遅延+優れた接続性です。そこで注目されているのが、各種クラウドサービスはもとより通信サービスやIXへのアクセスに優れた「コネクティビティデータセンター(DC)」です。関西エリアで高まるニーズに応えるために、オプテージは新たなコネクティビティDCを2026年に開設します。


総務省の資料によれば、2022年までの3年間でデータ通信量は約2倍に増えました。一方で経済産業省によれば、2021年からの10年でデータ通信量は30倍以上に増加すると予想されています。
経済産業省の予測で注目すべき点は、コロナ前後でデータ通信量の伸び率が大きく変わっていることです。その変化の理由として、動画・音楽・ゲームといったエンターテインメントのコンテンツの大容量化や、コロナ禍によるリモートワークの普及と定着が挙げられます。動画配信コンテンツやオンライン会議など、映像データが大量に行き交うことによるデータ量の押し上げが要因です。
さらにこれから数年先までを見通すと、クルマの自動運転シフトや製造現場でのIoT活用によるスマートファクトリー化の推進、個別最適化された治療のためのヘルスケア用途などさまざまな分野で膨大なデータ需要が見込まれます。
増え続けるデータを表すには、従来のSI接頭語だけでは近いうちに不足すると予想されます。そのため、ヨタ(1024)を超える単位「ロナ(1027)」と「クエタ(1030)」が追加されました。もちろんこのようなデータ量の急増は、通信回線やデータセンターに求められる要件に大きな影響を与えます。


近年では、クラウドサービスで運用するスケジュール管理などの情報系システムと自社サーバで運用する会計管理などの基幹系システムの間で、お互いのデータを連携できるような「ハイブリッドクラウド」を構成する企業が増えています。処理するデータ量が増えることで問題となるのが、自社サーバを設置するDCです。業務処理を行う際には、自社の基幹系システムとクラウドの情報系システムが、あたかも一体となっているかのようなタイムラグのない動きが求められます。そこで注目されているのが、クラウド、インターネットエクスチェンジ(IX)、他のDCへ低遅延に接続できる「コネクティビティDC」です。
ゲームや動画・音声などのコンテンツを配信する事業者にとってはわずか数秒の待ち時間でもユーザーの離脱につながってしまうため、通信の遅延が大きな問題となります。コンテンツの大容量化が今後も進む状況ではより低遅延な通信が求められるため、コネクティビティDCが欠かせない存在となります。


メガクラウドサービスを提供する「AWS」や「Azure」は、日本で2拠点目となるリージョンを大阪エリアに開設しました。大阪エリアのリージョンを利用することで、関西周辺のデータを物理的に近い場所で処理することができ、低遅延なクラウドサービスの利用につながります。メガクラウドを構成するサーバ群は大阪郊外のハイパースケールDCに収容され、そのアクセスポイントは市内中心部のDCに設置されています。クラウドを含む複数のシステム間での通信やデータ連携が必要な場合は、アクセスポイントが設置されたDCや周辺のコネクティビティDCを利用することが肝要です。
これらの条件を満たす新たなコネクティビティDCとして、株式会社オプテージは『オプテージ曽根崎データセンター』を2026年に開設します。

DX発展を支えるITインフラ整備に貢献。
多種多様なお客さまニーズにお応え
オプテージのONE STOP X SOLUTION
オプテージ曽根崎データセンターは大阪市北区の都心部に立地し、メガクラウドやIXのアクセスポイントがあるエリアに近隣しています。光ファイバーを保有する通信事業者であるオプテージが手掛けるコネクティビティDCであり、国内・海外の拠点への接続性に優れていることが強みです。
さらに、キャリアニュートラルで柔軟性が高く、さまざまなネットワークサービスを実現しやすい環境を提供。地球環境に配慮する取り組みとして消費電力削減に取り組むと同時に、関西電力株式会社が提供する再エネECOプランの利用により、再生可能エネルギー100%も実現しています。

株式会社オプテージ
ソリューション事業推進本部
ソリューション事業統括部門
副本部長(DC・
キャリア・5G担当)
津田 和佳

◎記載されている会社名、システム名、製品名は
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